行政改革推進委員会

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自分が農作業で、春秋に忙しいせいか、
この時期は何かと、やることが多くなります。
そしてこの忙しい時期に、公事も入ってきますが、
事前に送られてくる資料が、これまた大変です。
先日は、南砺市行政改革推進委員会の案内で、
A4判にして40枚以上の、資料が届きました。

南砺市はご多分に漏れず、少子高齢化ですから、
人口の減った将来に向けて、様々な施策をします。
それがまあ、行政改革と言うことになりますが、
守備範囲はとても広くて、内容も多岐にわたるのです。
およそ市政の全体に及ぶことが、網羅されていて、
表面ずらを読んでも、簡単にわかる内容ではありません。

市全体が取り組んでいる、重要政策であることは、
市側から出席する顔ぶれを見れば、はっきりとわかる。
今回も市長をトップに、副市長、教育長、政策部長、
そして様々な担当部長クラスが、10人ほど並ぶのです。
こうした委員会に、僕のような市民公募の委員が、
参加できることは、市民協働政策のおかげでしょうか。

国政における、小池さんの動向を見ていても、
彼女の役割とは、政治を透明化することでしょう。
その流れから見ても、こうした重要な委員会に、
僕のような市民が参加できることは、大切なことです。
だからこそ公募に手を挙げて、参加していますが、
資料の内容まで把握して、意見を言うことは難しい。

書類内容の微細に入ってしまうと、全体を見失い、
行政改革全体が進んでいるのかどうか、わからなくなる。
そこでなるべく全体を眺めて、気になるところを探し、
その気になった理由を考えることで、自分の意見を言う。
今回は「公共事業再編計画の進捗状況について」から、
気になることを見つけたので、質問してきました。

すでにこの再編計画が発表されて、何年も経ちますが、
126ある懸案施設の内、決定されたのは23件しかない。
「施設の利活用に係る提案募集に向けて手続きを進める」
としている施設が、それ以上の25件もあるのです。
施設再編が提案された時点で、それぞれの施設管理者は、
将来の利活用に向けた検討を、してこなかったのでしょうか。

実はこうした疑問を持った理由こそ、僕が指定管理の施設で、
現場責任者をやったときに、納得できなかったことでした。
再編計画の一部として、指定管理になったのですから、
その施設において、将来像を検討して実行する必要がある。
ところがそんな提案をしても、どこ吹く風の担当者達で、
翌年の予算獲得ばかりが、検討議題になる体質でした。

現場の役員ばかりか、指定管理を受けている人たちも、
さらには役所の人まで、そんなことしか考えていないのです。
役人の「事なかれ主義」とは、昔から言われることですが、
問題を解決するどころか、問題を無いことにしてしまう。
出す方も受ける方も、こんな感覚でいるから先へ進まない、
この事態が、25件に象徴されていると感じたのです。

いちおう担当責任者から、回答としての説明をいただき、
市長も締めの挨拶で触れていたので、気持ちは伝わったはず。
そして僕自身も、こうした委員会に公募委員として、
参加していることの意味を、再確認したのです。
忙しい時期の委員会ではありましたが、緊張感があって、
なかなかお会いできない人に会い、楽しむことも出来ました。