ミドリ米・野毛赤米・香り米
いよいよ一番遅いミドリ米も花が咲いて、すべての稲花が咲きました。
開花が早かった早稲黒米や、細赤米、箱苗のコシヒカリなどは、
もうまもなく稲刈りの時期となり、重く稲穂の頭を垂れています。
台風18号は、九州や四国で深刻な被害をもたらして北上しましたが、
幸いに砺波平野では、被害らしい被害はないままに過ぎました。
雨風の自然災害ばかりは、人間にはどうしようもないと思うしかない。
台風が過ぎ去った砺波平野は、ほぼ雲の無い秋の快晴となって、
どうやら雑穀も大豆類も一部の米も、来週から収穫時期になりそうです。
いよいよ秋の忙しい時期になりますが、今年は成長が順調なので、
大変ではあってもやりがいのある収穫になりそうで、ワクワクします。
今のところ次の台風はないし、大雨の心配もしなくて良さそうで、
一番危ないのは強風ですが、それも予報はないので心配ないでしょう。
写真は左から、ミドリ米、野毛赤米、香り米となっていますが、
これらはまだ収穫時期には早く、花が咲いて稲穂が実り始めたところです。
それぞれ色はまったく違うので、全体を眺めるとお花畑を見るようで、
実際に生け花で使う人もいると聞いていますが、僕は使ったことはありません。
今はどんな季節でも、温室栽培の花がたくさん出回っていますが、
自然のものしかなかった時代には、ミドリ米など貴重な花だったでしょう。
2002年に自然農を始めて、もう15年間米や野菜を作っていますが、
自然環境も人間環境も変ってきて、難しいこともたくさんありました。
だけど基本的には楽しくて、自由に暮らせている満足感もあるので、
この暮らしをもって、僕自身としてこれが自分の生き方と考えています。
これが僕にとっての、雇用されないもう一つの経済の実践であり、
経済のみならず政治的実践でもあるから、社会改革を求めて意見も言います。
協働のまちづくりに参加して、それももう10年近くになると思いますが、
こちらの方はなかなか動かず、イライラしてしまうことの方が多い。
自分は変ることが出来たとしても、人を変えることはあまりにも難しく、
まして社会を変えるなんて、とても出来そうにはないことのように思われる。
だけど以前は見えていなかった、社会をどうすれば良いかに関しては、
このところかなり見えるようになって、世界的な動きとも連動しています。
15年前の東京を中心としたJJプロジェクトから、僕の求めたのは、
一貫して個人の自立と連帯で、自立の方はなんとか出来るようになってきた。
だけど連帯の方は、同じ考えの人を見つけるだけでも難しい上に、
それぞれの個性がありますから、よほどしっかりした核がないと難しい。
その核となるのが、政治的スタンスとしての社会的連帯経済社会なのですが、
今の日本ではまだ認知度は低いので、活動として参加できるのも限られる。
国会ではアベノ独裁が延命を諮って、この時期に衆議院を解散する、
と言っていますから、本来なら野党が頑張って政権交代を目指して欲しい。
だけど今の野党は、社会的連帯経済どころか与野党みんな資本主義崇拝者で、
巨大な資本主義を止めない限り、未来に向けた国づくりはあり得ないけど、
真に平等な共生社会を目指す政党もないのだから、選挙も茶番と言うことです。