女性が持つ力♪

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世界の多くの紛争解決において、非暴力運動が成功する確率は、
暴力的な運動に比べると、2倍も高い数値が出ていると知りました。
これは1900~2006年にかけて起きた、323件の政治闘争を調べ、
研究した結果として、客観的データの基に報告されている事実です。
しかもこうした非暴力運動では、対立する双方にとって身体的危害は少なく、
あとに憎しみや恨みを残さない点でも、建設的な解決方法と言えます。

それではどうして、こうした非暴力の選択肢がもっと使われないのか、
研究データによると、公の立場における女性の役割が関係していたのです。
紛争解決に非暴力が採用される確率は、女性が主導的に力を発揮しているかどうか、
女性の意見が重視されるかどうかが鍵で、男性が中心だとそうはいきません。
女性が本来男性よりも平和的だからではなく、女性は長く虐げられてきたために、
弱い立場で如何に闘えば良いかを知っており、それが非暴力だったのです。

女性の力の発揮の仕方は、男性のように直接的ではないことが多く、
直接的な力が弱い環境の中で、如何に人を操るかが大切な要素になります。
対立する相手よりも強い立場の存在を探し出し、影響力を行使してもらうことで、
紛争を有利に解決することを、非暴力の内に仕組んでいく能力がある。
これを利用することで紛争解決を目指すことが、非暴力での紛争解決となり、
日本では沖縄における非暴力抵抗運動として、座り込みなども続いているのです。

マスコミなどの情報を見ていると、暴力的な抵抗運動の方が絵になるし、
男性が声高に抗議して対峙する運動が、支配的に見えるものです。
だけど実際に紛争を解決したのは、非暴力運動の方が圧倒的に多いのに、
それは絵になりにくいし、情報として目立たないから取り上げられません。
パレスチナ問題においても、アメリカの公民権運動においても、
女性は重要な役割を果たしたのに、目立って取り上げられないのです。

功績が認められるかどうかの問題よりも、ここで重要なことは、
将来に向けて民主的な平和な社会を築くためには、確かな手本が必要です。
暴力的な解決よりも、非暴力運動によって問題を解決できるのだから、
私達はこれからずっと、非暴力の運動を続けることで紛争を解決できるはず。
女性達は自らが持つ力を自覚して、暴力的な男性感覚から一線を画し、
非暴力で柔軟な解決策を実践すべく、活躍して欲しいと願うのです。

この件に関して、ジュリア・バーチャの短い講演がアップされていますから、
関心のある人は、↓こちらからご覧になってください。
「女性が持つ。非暴力の闘いを成功に導く力とは」