会議に思う事
白い雲に浮かんだ虹(石垣島で)
以前ほどではありませんが、いくつかの委員になっていますし、
南砺市の行政に関わる会議に、今も参加し続けています。
また時には、高岡市まで出掛けて会議に出ることもあって、
それはそれで大切だと思うし、楽しみにしては行くのですが・・・
打ち合わせや会議が何度も続くと、ちょっとマンネリになってくる。
先日は「協働のまちづくり推進会議」があって、行ってきましたら、
なかなか熱心なメンバーが集まっており、意見を言う人も多い。
学識経験者として呼ばれた人も、単なる名ばかりではなくて、
話を聞かせて欲しい人が、何人も顔を揃えておりました。
委員の自己紹介など議事が進んで、付議事項の議論になったので、
大学で「若者の地元定着」を課題にしている人に、話を聞いてみました。
すると興味深いことに、若い人は地元のことをよく知らないらしい。
続けて地元医療をする人も、若い人は地元に誇りを持っていないと言って、
誇りどころか、地元の文化も自然も知らない人が多いと言われる。
まさに僕らがこの数年、協働のまちづくり条例に関して感じていること、
若い人はこの条例のことを知らない、と言う現状そのものが見えてきます。
とすれば課題は明らかで、どうやって知ってもらうかと言うことです。
実はこの課題は、条例を検討していたときから問題だったところで、
どんなに立派な条例を作っても、まず市民が理解しないと始まらない。
ところが現実は、会議に出るような問題意識のある人なら、
常識のように知っていることを、若い人はまったく知らないのです。
このことは前回の提言書にも書いてあって、いわば今回の会議は、
どうやって多くの人に知ってもらい、考えてもらうかが課題なのです。
そこで具体的な議論に入るのですが、なにしろ一家言を持つ人が、
20人ほど委員になっていますから、発言者が途切れないし話が進みません。
それぞれの発言は聞く必要があるので、黙って聞いていると時間が過ぎて、
結局は時間に遠慮して、僕自身は言いたいことをほとんど言えない。
今回は第1回目だったこともあり、自己紹介などで時間を費やしましたから、
仕方ないかなとも思いますが、次回もこうでは出席する意味も薄れる。
女性や若い人の意見を聞いてこそ、協働のまちづくりは進められる、
と言ってはいても、女性や若者はなかなか参加してこない。
特に若者の場合は、「協働のまちづくり条例」なんか知らないのだから、
どうやって知ってもらうかが、最大の課題だと言っていいでしょう。
そしてもう一つ言えるのは、せっかく話し合いの場に出てきても、
同じ人がしゃべり続けていては、自信の無い女性や若者は意見が言えない。
そこで僕から提案したいことは、とりわけ年配者や古参の人たちは、
自分の意見が正しいと思い込まずに、若い人の意見をしっかり聞いて欲しい。
「そんなのはダメだ」と思わずに、どうすればそれができるのか、
肯定的にアドバイスできるようになって欲しい、と言うことがあります。
強い人が出張っていては、活発な話し合いなど出来ないと思うし、
普段は聞けない女性や若者の意見を聞いて、手助けが出来れば良いのです。
結論を急がずに十分議論するには、それなりの時間を用意して望み、
人数も少人数にして、テーマ毎の分科会にする必要があります。
同じ人ばかりがしゃべらないように、議長は話をコントロールしてでも、
なるべく多くの人から、意見を聞き出す必要があるのです。
その意味で次回から分科会が始まる、この推進会議には期待したい。