苗から自然農

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沖縄から帰って、毎日田んぼの草取りをしていますが、
田植えをしてから、およそ2ヶ月が経っています。
伸び放題だった草を刈って、稲の姿が露わになると、
苗による違いも、一目瞭然で分かるようになってきました。
写真の左側の稲が、自然農による苗を植えたもので、
右側は営農から譲ってもらった、箱苗を植えたものです。

自作の苗が数が足りなくて、譲ってもらっておきながら、
比較して言うのも何ですが、左側の方が明らかに勢いがある。
苗の背丈で見れば、右側の方が全体に若干高いのですが、
左側の苗の方が、茎が太くて分蘖も盛んなのです。
この勢いの違いは明らかで、自然農で作った苗の方が、
生命力が豊かで、命が盛んであるように見受けられます。

これから先も比べながら、収穫まで見ていきますから、
何がどのくらい違うものか、しっかり確認したいですね。
ちなみに営農の箱苗は、細かったので3~4本植えで、
自然農の苗は太かったので、基本的に一本植えです。
一本の苗がどの程度分蘖して、どれだけの稲になるのか、
そうしたところも、見ていただきたいと思うのです。

そしてもう一つ見て欲しいのが、稲の列と列の間で、
たくさんの草が、刈り倒されているのが見えるでしょう。
自然農では草も育てて、その草を刈り倒すことで、
次の栄養になるという循環を、繰り返しているのです。
余所から持ってきた肥料を入れるのは、その余所に対して、
大きな負荷を与えていることが、様々な問題を起こす。

自然農が「問題を起こさない生き方」の一環であるとは、
常にこうした考えを基に、選択して生きていると言うことです。
お金にしても環境破壊にしても、自分たちだけがよければ、
全体としての社会には、大きな負荷を掛けて平気でいる。
そうした自己中心的な生き方が、現代社会を蝕んで、
取り返しの付かない状態を、加速させているから困る。

一人一人が生き方を見直して、拡大経済主義を捨て、
なるべく小さい経済で生きることが、幸せになることだと、
早く気づいていただければ、世界は美しくなるでしょう。
僕はそう気づいて、自然農による生き方を実践して、
今はこうした生き方に、豊かな未来を見ているのです。
世界中の人が等しく、豊かに生きられますように!