正義を示す光明?

イメージ 1

相変わらずわけのわからない政界で、今度は前文部科学事務次官である、
前川喜平さんの発言を巡って、政府系新聞が個人攻撃まで始めている。
僕は今忙しい時期なので、あまり詳しく記事を読むことも出来ませんが、
以前から信用できるMLの仲間が、興味深い報告をしてくれています。
この前川喜平さんと言う人は、文部科学省事務次官だった当時から筋を通す、
きわめて芯の強い人物だったと聞いており、それが今回の発言に繋がっている。

そもそも彼には嘘を言う必要があるとは思われず、官邸を敵に回すことに、
何かメリットがあるとは思われないことを、まず第一に押さえておきましょう。
しかも彼が文科省事務次官だった当時は、教育界における嘘の発言が多くて、
「嘘をついてはいけない」と教える立場の、校長や教育長が嘘をつきまくっている。
周りの生徒が「いじめられていた」と言っているのに、「いじめ」ではなく、
「友達とトラブルがあった」とか、「おごりおごられの関係」とか妙な解釈をする。

前川さんはそれなりの信用があって、事務次官まで上り詰めた筈の人ですから、
こうした教育界の現状に対して、常に大きな憂いをもっていた人だと聞きます。
しかも文科省を辞めた後は、低所得の子どもたちのためにボランティアをしており、
肩書きは明かさずに、一般の社会人として学生たちとも一緒に活動されている。
学習会などにも熱心に参加する、そうした側面は政府系新聞では紹介されることなく、
なにやらスキャンダラスに個人攻撃するようなことばかり、報道されているのです。

もちろん僕には真相は分かりませんから、調べることの出来る人に調べていただき、
いずれはしっかりした内容の報道を、期待して見守るより他に術はありません。
だけど前川さんの今回の発言に関して、なぜわざわざこんな発言をしたかと考えれば、
「あったものをなかったことにはできない」と言う、基本的な事だと思われます。
先生も校長も教育長も嘘をつく社会で、子どもたちは何を信じればいいのか、
そこに真実を言い続ける姿勢を示すだけでも、正義を示す光明になるのではないか?

アベノ独裁が進んで、国家の多大な予算が好き勝手に使われていく昨今において、
文部科学省というこの国の教育を司る省庁の、トップにいた人物が身を挺して言う。
これをスキャンダラスな観点で個人攻撃するのは、恥ずかしい行為とさえ思うし、
強い正義感と真の勇気を持った人が、その地位にいたのだと信じたい気持ちがある。
独裁者対市民の戦いはもうとっくに始まっているのか、僕には分かりませんが、
こうした事件を通して見えてくる、理不尽な独裁政治の弊害に心が痛みます。