苗床作り

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予定よりも少し遅れましたが、田んぼの中に場所を決め、
その部分を削って苗床にし、9種類の種籾を撒いています。
わざわざ田んぼの中に、苗床を作るのは意味があって、
なるべく環境を変えないで、稲を育てようと考えるからです。
直まきをしてもいいのですが、草と見分けが付かなくなり、
後の手入れが難しいので、今は苗を作って田植えをしています。

手順は簡単なのですが、まず苗床にすると決めた場所を、
数日前にざっと草刈りして、作業をしやすくしておきます。
次にロープを張って場所決めして、スコップで切れ目を入れて
スコップと鍬で、決めた場所の内側を削っていきます。
このとき苗床になる面は、極力平らにしておくことが大切で、
凸凹を減らすと共に、全体としても傾斜がないよう確認します。

表面がきれいになったら、僕の場合は9種類植えるので、
それぞれ植え付け面積に合わせて、区切り用の棒を置きます。
そこまで作業の終わったものが、写真上の様子なのですが、
今年はこの作業だけで、まる一日が潰れてしまいました。
大変なのはこれからで、区分けした場所に順次種を蒔きますが、
少しでも間隔が均等に開くように、乾いた種で振りまきます。

撒いている種は、3~4日前に水選別して浸け置いた種籾で、
撒く時は乾いている方がいいので、前夜に水から上げ置きます。
前夜に出しておいて、当日現場へ行って天日や風に晒せば、
簡単に乾くので、これを中空からパラパラと振りまいていきます。
偏って撒いたところは、一粒ずつずらして均等にしていって、
全体にほぼ均等間隔になったら、これで種まき自体は終わりです。

撒き終わった種を転圧して、しっかり地面に押しつけたら、
次に覆土を掛けて、種籾の姿が見えない程度までにしていく。
覆土は自分の田んぼの中から、準備できればいいですが、
僕らの田んぼは粘土質の土壌なので、覆土作りは大変になる。
そこで僕はこの覆土に関しては、無肥料の覆土をコメリで買って、
これを覆土にして使いながら、様子を見ているところです。

覆土を掛け終わった写真が左下で、基本的にはこれで終わり、
あとはこの上に草や藁をかぶせて、保湿と保温をしておきます。
さらに鳥などの被害を受けないように、寒冷紗などを被せて覆い、
風で飛ばされないように、石を置いたり留め具で止めます。
こうして苗床が完成すれば、このあと2週間ほどで芽が出て、
4週間ほどすれば、田植えが出来るようになるはずです。