引き出物は何故甘い?

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僕は年齢的なこともあって、結婚式や披露宴はしていません。
結婚を申し込みに行ったときも、すぐに受け入れられたわけではなく、
すでに妻が妊娠していたので、かなり強引に申し込みをしたのです。
彼女が27歳で、僕が58歳の時に付き合いを始めましたから、
子どもが出来なければ、彼女のためにも別れるつもりだったので、
うまく子どもが出来れば、結婚しようというような話しでした。

それが神様の思し召しなのか、彼女が28歳のときに妊娠して、
僕が59歳ですから、60歳にときに父親になると分かったのです。
万事形式的なことはすっ飛ばして、結婚を申し込んだ後は沖縄へ、
結婚記念日は忘れないように、11月22日に届け出ました。
こんな夫婦ですから、僕らに引き出物などはありませんでしたが、
妻は結婚適齢期でもあり、友達が結婚するたびに招待状が届く。

僕は以前に結婚式場の仕事をしていたし、印刷会社のときも、
どちらかと言えば、結婚式場の印刷物が多くて実情も知っている。
すると100万円以上があたりまえのような、結婚式の費用なんて、
僕にはお金がないこともあって、支払いたいとは思えなかった。
って言うか、結婚したときは貧乏のどん底でまったくお金がなくて、
故障した冷蔵庫を買い換えるにも、妻に少し出してもらったほどです。

多くの人が言う結婚の条件なんて、僕にはまったく無関係で、
一応大学は出ていますが、無職で自然農をしているだけの男です。
古ぼけた親の家に住んでいて、財産なんてまったくないし、
年収なんて生活保護費と変わらない、やがて還暦の男なのです。
それが市民活動で、「降りていく生き方」のチケットで知り合い、
付き合い始めたのだから、人生はマスコミが言うようなものではない。

それからのんびりと二人で暮らし、助産師さんの助言を得ながら、
自宅で自然分娩をして、完全に母乳だけで女の子を育てているのです。
これはもう神のご加護がなければ、あり得ない話でもありますし、
なんとか大切に育てて、守っていくしかないことだと思います。
冬の時期には夜になると、体のあちこちが痒いと言って目が覚め、
僕も妻も起こされて大変な思いもするけど、その程度は仕方が無い。

甘いものや加工食品は、なるべく減らした方が良いと言うことで、
最近は僕も甘いものを控え、なるべく家には置かないようにしている。
それなのに妻が何かと、お祝い事に出席すると甘いものをもらい、
食べないでいると貯まるし、どうしたものかと苦慮してしまう。
そもそもどうしてお祝い事では、必ず甘いものを配るのか不思議で、
同じ食べ物でも、甘くない、加工品でない、食品はないものか・・・

なるほど無農薬野菜や果物では、もらっても持ち帰るのが大変で、
お米やパン類の食品は、有り余っていて誰も喜ばないのかも。
結婚式や披露宴を始めた時代には、甘いものは貴重品だったから、
皆さん喜んで持ち帰り、幸せのお裾分けとして食べた筈です。
時代が変わって飽食の時代になっても、引き出物の習慣は変わらず、
夜中に痒いと泣く姫も、お裾分けを喜んで食べるしかないのでしょう。

あ、いや、本当は甘いものは嫌いではないので、嬉しいのですが・・・(^_^;)