鳩間島小中学校

イメージ 1

沖縄の鳩間島には、ちょっと変わった学校があります。
そもそも現在の鳩間島には、小中学校に通うような年齢の子はおらず、
余所の子どもを預かる里親制度で、学校を維持してきました。
ところがその里親になるには、いろいろ制限があるし認可が必要で、
それも難しくなると、今度は「受け親」制度で子どもを預かって生徒にする。

なんでそこまでして、学校を維持しようとするのか不思議ですが、
島民にとって学校がなくなるというのは、島が消えてしまうに等しいとか。
一度児童数が0になって、廃校になったこともあるようですが、
そのときは島中が暗くなって、一気に人々の活気が無くなったそうです。
それから島民を中心に、学校の存続のために多くの人が努力して、
今の状態になっているそうですが、廃校の危機はいつも迫っている。

それでもなんとか、今年も3人の児童が通っていますが、
この3人は一家族の子どもたちなので、家族が引き上げれば0になる。
と言っても校長先生の話でも、大人の事情だけで子どもを集めてはいけない、
あくまでも子どもの世界が優先するので、子ども優先に考えているとか。
「島の生活は不便なこともあるが、その分、夢や希望を持てる。
 体験入学を受け付けているので一度、学校を見に来てほしい」
と言っているので、関心のある人は連絡してみると良いと思います。

僕も実は大いに関心はあるのですが、まだ姫は3歳ですから、
小学校入学までにはもう少し年数も掛かるし、問題もあるのです。
僕一人の子であれば、具体的に移住を考えてもいいのですが、
妻には親兄弟家族友人があって、生活基盤は砺波平野にあるのです。
それでなくても不便な鳩間島なんて、移住の対象にはならないようですし、
僕とてもう若くは無いので、強引に移住する気持ちもありません。

それでも頭の片隅には、この学校のことが消えずにあったら、
思わぬところで、この学校に1年以上通っていた人を知りました。
去年から今年にかけて、何かと話題になった学生運動シールズの代表、
奥田愛基さんが中学時代に不登校となって、ここへ来ていたことがあるらしい。
できれば確認したかったのですが、ネット情報ではその辺のことはわからず、
あくまでも他の情報の断片を拾ったもので、確かな話ではありません。

それでも奥田さんが中学2年で不登校になったのは、本当のようですから、
その時期に鳩間島へ行って、体験入学していたとは十分に考えられます。
本の学校制度によって、たとえこんな辺鄙な島の学校でも、
校長先生をはじめとして、最低でも数人の職員が必要で維持している。
とすればこんな贅沢な学校も無いでしょうし、ともかく自然が豊かなので、
とても恵まれていると考えられるから、やっぱり僕の関心は高いのです。
3年後でも5年後でも、一度本気で考えてみたいと思うのですが・・・