参議院比例代表

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今年の参議院比例代表には、10の政党が立候補しています。
非拘束名簿式という、一般にはわかりにくい方法で選ぶのですが、
投票する側は、名前でも政党でもかまわないことになっている。
簡単に言えば上記の図のように、名簿の名前の中から、
得票数の多かった人が、優先的に選ばれることになります。

政党は選びたいけど、候補者の誰が良いのかわからない人は、
政党名で投票すれば、政党の名簿の中から得票数の高い人が選ばれる。
それはいいのですが、今回の参議院選挙にはちょっとおかしな政党名もある。
「支持政党なし」と言う政党名?で、政策も一切無いというのですが、
一見ふざけた名前のようですが、至ってまじめで選挙法にも違反しません。

この政党の公約を見ると、様々な法案の採決に関しては、
ネットWebに情報を公開して、有権者の賛否を募って国会で意思表示する。
有権者はネットを通して意思表示して、議員はその結果を国会で示す。
こうした方法を使って、有権者の意思をその都度募るのだから、
これも立派な政治活動で、新しい政治の形だというのでしょう。

この考えには多くの疑問があるけど、妙なことを言えば、
選挙違反だとか言われそうだから、終わるまでは黙っています。
「選挙フェス」と言う映画の上映会開催さえ、違反の可能性が高い、
と言われて中止しているので、選挙はどうにも怖いのです。
昔から政治家とやくざのしのぎは、命がけになりますからね。

今僕の手元には、富山県選挙管理委員会の公報がありまして、
いつも通りの自民党と、連立与党の公明党もそうですが、
衆議院の総選挙ではないからか、目立った公約は載っていません。
と言うか民進党に至っては、政策も何も具体的に記述されていない。
野党はおおむね安倍政権の暴走を止める、とする方向性しか見えない。

アベノ独裁の危険性はわかりますが、それではほかの政党は、
どんな政策を持って、今の政治の方向性を変えようとするのかわからない。
目新しさでは、「日本のこころ」のマイレージ性が面白い程度です。
そして弱小政党ではありますが、生活の党と山本太郎となかまたちが、
一番気になる子育て・教育に、具体的な政策を掲げているのが共感できる。

戦後日本の政治の中で、アメリカと戦って大きな成果を出した田中角栄
その跡継ぎでもある小沢一郎さんは、アメリカ勢力に徹底的に潰されました。
日本の官僚機構の中に厳然とある、国益よりもアメリカの意向を重視する、
不思議な勢力が、政権交代した鳩山由紀夫をも潰してきました。
だけど日本が目指すべき道は、やっぱりこの路線にあると思います。

アメリカに脅され、踊らされて独裁に走る今の自民党よりも、
日本の官僚やアメリカ政府と対立してでも、この国の未来を模索する、
田中角栄小沢一郎鳩山由紀夫と言った人たちに共感するのです。
どこか人気投票のような参議院選挙で、山本太郎たちと共闘し、
共感できる具体的な政策を掲げる、小沢一郎にまだ期待しています。