新しい農機具

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先日から風邪を引いて治らず、体調は悪いのですが、
農作業は待ってくれないし、園館の仕事もたくさんあります。
特にこの季節は収穫期ですから、10種類のお米を中心に、
アマランサス、タカキビから、大豆、小豆、エゴマと続きますが、
同じように植物園では、一年で最大のイベント菊祭りがあるのです。

自然農は今年で14年目ですから、だいぶ慣れてきまして、
大変な状態ではあっても、見通しがあるから不安はありません。
それに比べて園館の仕事は、いまだに初めてのことが多いし、
迷うことは多く、指示を仰げる人もないので自分で考えるしかない。
行政からも理事会からも現場からも、あれこれ注意ばかりされて、
行動するのは自分しかいないから、いいかげんウンザリもしてきます。

園館の仕事は忘れて、自然農に従事しているときは楽しく、
体調が悪いときにも、何とかからだが動いてくれるのがありがたい。
だけどやはり若くはないので、無理をすれば後にこたえますから、
自分の体調と相談しながら、ゆっくり進めていくしかないのでしょう。
そう思ってみれば園館の仕事も同じことで、ゆっくりが肝心と思い、
誰に何を言われても、自分のペースを守っていくしかありません。

そんななかで今年は、念願の自分の農機具を手に入れたので、
先日さっそく使ってみましたが、なかなか使い勝手は良さそうです。
これまでのように木製ではなく、金属製の農具ばかりですから、
もっと違和感があるかと思っていましたが、案ずるより産むが安し。
原理も使い方も同じだから、最初の組み立ても難なくできて、
今では微妙な調整もできるし、やっぱり自由に使えるのが嬉しい。

考えてみればどんな仕事も同じで、何も勝手がわからないまま、
言われた仕事をこなすのは、これが簡単そうで難しいのです。
少なくとも僕は、新しい仕事なら一年くらいは自由に学ばせてもらい、
成果を上げられるのはその後で、と思っているのですが・・・。
現代の多くの仕事は、利益ばかりを優先させる成果主義ですから、
お金の亡者でもないと、やりがいを感じられないことも多いでしょう。

バブル景気の時代を経て、日本人の価値観も変わってしまい、
何でもおカネで考えるようになりましたが、そうでない人もいます。
僕はそうした違う価値観の人たちと、何が大切かを確認しながら、
生活そのものを楽しめるような、豊かな人になっていきたい。
おカネでさえそうした中で、真の価値が生まれるのだと思うのです。