“地球環境防衛隊”

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NPOなんと元気”の、第22回定例会において、
氷見海浜植物園・花みどり推進室長、荒井市郎さんを招き、
植物園の未来構想など、いろいろとお話を伺うことができました。
きっかけは荒井さんが、2年前から海浜植物園に配属されて、
植物園のリニューアルに取り組まれ、一つの構想を発表されたのが、
話題になったことを知り、お話を聞いてみたかったのです。

氷見市に今年度導入された、ドリームプレゼンテーションで、
海浜植物園を地球環境保護の拠点にしたい、と言う壮大な構想が、
最優秀賞を受賞したことに始まり、世界大会にも発表されたプランです。
子どもの頃から「人のためになることをしたい」、と考えておられ、
氷見市に就職してからも、ずっと環境問題に取り込んでこられた、
その蓄積の上に考えられた、夢のプランでもあったのです。

氷見の海浜植物園は、来園者減少による経費節減や人員削減で、
せっかくの目玉であった、マングローブが枯れてしまい、
荒井さんが配属された時点で、かなりひどい状態だったようです。
そこで彼はこの植物園をどう再生させるか、基本的に考え直してみて、
ターゲットを子どもたちに当て、子どもたちが楽しめるような、
笑顔溢れる植物園にしたい、と考えて案を練ったのです。

その結果、「お客さまと職員の、笑顔溢れる植物園にしたい、
  植物園から、植物全てを愛する思いやりの心を発信し、
  環境保護につなげたい」、とする基本コンセプトに辿り着きます。
この方針にしたがって、
 ○私たちは豊かな里海里山と共に「夢キトキトパラダイス」を作ります。
 ○私たちは「おらちゃの氷見、わたしらの氷見」を全国に発信します。
 ○私たちは「ならんまいけプロフェッショナル」でみんなを笑顔にします。

と言うことで、子どもたちを中心に大人がサポートする活動を目指し、
活き活きとした植物園にするために、具体的な予算請求もされています。
そしてこの活動を、荒井さんは“地球環境防衛”活動として、
子どもたちが楽しく地球環境を学び、実践する場を作るために、
地球環境防衛隊を組織したい、と考えておられるようでした。
植物園から考えた「人のためになる」、具体的なプランなのです。

話を聞いていると、なるほど人は自分の理想を発現するために、
どんな場所においても、その場所に合った活動があるとわかります。
特に植物園のような、どちらかと言えば地味な場所では、
何もしなければ人は一度は来ますが、何度も来たいとは思わない。
そこで基本に戻りながら、植物園はどんな価値を提供できるのかを、
しっかり考えたときに、子どもを育てる構想が生まれたのだと思います。

南砺市にも植物園がありますが、やはりあまり活発には見えません。
あるいは椿園で、貴重な椿を枯らしてしまった時期もあったようですから、
荒井さんのお話は決して他人事ではなく、南砺市の問題でもあります。
NPOなんと元気も、こうした問題に対して何か貢献したいと考え、
いろいろ活動を考えているのですが、はたしてどうなりますか。
今日のお話しは可能性を広めるものとして、興味深いものでした。