水素エネルギー社会

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実運用されている水素エンジンバス
 
昨年トヨタ自動車から、一般市民向け水素自動車が発売され、
にわかに水素エネルギーが、脚光を浴びてきました。
東京都の桝添知事も、2020年の東京オリンピックには、
水素エネルギーのエリアを作って、水素時代の幕開けにしたい、
と言うような発現をして、一気に実現性を帯びてきたのです。

僕も日本の将来を考えた場合に、水素エネルギーは重要な鍵と思い、
これまでこのブログでも、何度か記事を書いてきました。
読んでいただいた人のコメントは、賛否両論ありましたが、
それから何年もの年月を経て、技術は明らかに進歩しているようです。
桝添知事は、前回の東京オリンピックでは新幹線が登場して、
日本の顔になったように、今回は水素エネルギーを顔にしたい。

改めて僕は、技術的な要素に詳しいわけではないのですが、
将来の日本を考えた場合に、エネルギー問題は避けられません。
日本海のメタンプレートなども、開発に値するのかも知れませんが、
基本的こうした大規模開発は、必ず何か問題を起こしてきたので、
できれば大規模開発ではない、技術革新を期待しています。

そこで登場した水素エネルギーは、日本が先進技術を持ち、
トヨタやホンダは、すでに水素カーを実証実験していたのですから、
これが社会に実用化すれば、一つの新しい時代を作れるかも知れない。
化石燃料などの資源は、海外から輸入しなければなりませんが、
水素エネルギーなら、多くのことが国内でまかなえるので、
安全保障的に考えても、日本にとっては重要な技術なのです。

資源エネルギー庁の方針でも、水素エネルギー社会の実現に向け、
次のような政策や取組が、既に始まっているのも期待できます。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2013html/3-6-2.html
(1) 燃料電池自動車の普及拡大に向けた取組
(2) 家庭用燃料電池の普及拡大に向けた取組
(3) 燃料電池/水素エネルギー利用技術開発等
(4) 高圧ガス保安法等の規制への対応

福島の原発事故による放射能汚染や、その後の対応のお粗末を思えば、
2020年に東京でオリンピックを開くのは、心配でもありますが、
心配ばかりしていても、未来は切り開かれないのも事実です。
今年は北陸に新幹線が開通するので、沿線は大騒ぎしていますし、
日本全国を走るようになった新幹線が、今の時代を開いたことも確かで、
将来に水素社会が展開されるなら、メリットは大きいでしょう。

ただ新幹線にしても、人々の日常の暮らしを考えてみるとき、
身近な在来線が不便になるなどの、弊害もたくさんありましたから、
必ずしも諸手をあげて歓迎ばかりは、できないと思われます。
それでも新しい未来に向けて、生命活動は進んでいくしかないなら、
ぼくはこの水素エネルギー社会に、一つの可能性を見るのです。