左義長2015

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もともとは1月15日の、小正月に行われた左義長ですが、
現代は平日では人が集まらないためか、日曜か休日に行われます。
地域によっても違うでしょうが、僕らの地域は公民館が取り仕切り、
町の小学校のグランドを借りて、町内会や老人会や、
児童会の父兄などが、世話をして行われているのです。

僕は過去には、火を入れる時刻に合わせてやってきて、
松飾りや鏡餅の飾りなどを、火にくべるだけの参加でしたが、
今年は町内会の世話役でもあるので、下準備からの参加となりました。
朝の9時に集合して、準備してあった竹を組んで立てると、
そこに藁やむしろを編み込んでいって、大きな塔が出来上がり。

準備に総勢20人以上が集まりましたが、僕らはやり方もわからず、
言われたとおりに右往左往するだけで、実際は慣れた人がやる。
旧井波町の上新町、中新町、下新町の人たちですから、
農家という家はないし、藁や竹の扱いも不慣れな人がほとんどで、
どうなるのか見ていたのですが、組み上げは順調にできました。

2時間かけて組み上げる予定が、1時間で終わってしまい、
作業後に振る舞われるぜんざいが、間に合わないハプニングも。
それでも普段は話すこともない人が、顔を合わせて力を出し合い、
こうした行事が受け継がれるのは、すばらしいことだと思うのです。
手がかじかんで、ぜんざいを食べる箸もうまく持てませんでしたが・・・

火入れは午後の1時半からで、その前に大勢の人が集まり、
注連縄などの正月飾りを、組んだ竹の中に差し込んでいきました。
小学校の児童会メンバーが、参加者にみかんを配ったり、
子どもからお年寄りまで、みんなが見守る中で公民館館長が挨拶して、
いよいよ火を入れると、勢いよく燃え上がって昇っていきました。

公民館館長は挨拶の中で、日本人の心を失わないことが大切で、
こうした行事を絶やさずに、子どもたちに伝えていきたいとのこと。
まったくその通りでもあるし、多くの問題はあるにせよ、
地域で暮らす人々の中に、日本人の心を育てる行事が失われず、
受け継いで考えていくことが、日本を育てることだと実感しました。