ジビエ料理

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山里に済む石黒家の三男が、猟師になりました。
去年の夏にライセンスを得て、地元の猟友会に参加し、
時々お呼びが掛かると、出掛けてハンティングしてきます。
そして去年の暮れ、ちょうど餅つきの日に呼び出しがあって、
山へ狩りに行ったようですが、そこで大イノシシに出会い、
見事に仕留めて、大量の肉を分けてもらってきたのです。

先日石黒家へお邪魔したときに、それを聞いて、
少しだけですが、肉をいただいてくることができました。
まず焼き肉のような感じで、炒め物にして食べてみたのですが、
時々硬い部分はあるものの、味はきわめて美味しい。
これは自分たちだけではなく、誰かにおすそ分けしたいと思い、
なるべく大勢で食べられるように、カレーにしました。

そう言えば最近は、こうした野生の肉が人気で、
ジビエ料理として、もてはやされてもいると聞きます。
僕らは特に菜食主義ではありませんが、肉食は少なくて、
基本的に家では、肉料理というものはしません。
調理器具を洗うときに、洗剤が必要になることもあり、
外では食べても、家で肉料理はしないのです。

今回は特別に、家で肉料理をしたわけですが、
包丁もまな板も容器も、意外と油っぽくなりませんでした。
野生の肉は、人が飼育した肉とは少し違うようで、
肥満した脂身などは、ついていないのだと思われます。
これがまあ硬いとも言えますが、全体としては食感も良くて、
人気になる理由も、わかるような気がするのです。

最近は農業において、イノシシの被害が広がっており、
これをどうするか、多くの自治体が悩んでいます。
地域によっては、自治体で野生の肉の解体所を作って、
これをジビエとして、売り出しているところもあると聞きます。
富山県では、まだそこまでジビエに関心はないようですが、
農業被害を減らす対策として、猟師の役割は大きいでしょう。

肉食は控えめにしたいから、積極的には食べませんが、
こうして猟で取った野生の肉なら、たまには食べてもいい。
そんなことを思いながら、意外に美味しいイノシシを食べて、
元々日本人の肉食は、この程度がいい気もするのです。
自ら自然農で作った米と野菜を食べて、野生の肉を少しいただき、
これで健康でないなら、それはもう仕方ないでしょう。