現状を変えたいなら・・・

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第47回衆議院議員総選挙が、12月2日に公示され、
時代を象徴するように、1票の重みにも格差を付けたまま、
14日の投票日を目指して、選挙戦が始まりました。
すでに3日からは、期日前投票も始まっていますから、
選挙戦は始まっているのですが、今一つ盛り上がりません。
新聞テレビの報道では、自民党の強さだけが目立って、
野党はまるで烏合の衆のように、まとまりもないのです。

それでは今の安倍政権が、多くの支持を得ているのかは、
やっぱり疑問に思うのですが、対立する受け皿がないので、
「とりあえず自民」と言った、居酒屋のような感じでしょうか。
それでは争点がないのかと言えば、実はたくさんあって、
問題が多い故に、野党はまとまれないまま乱立しています。
これこそ安倍政権の思う壺で、選挙に勝つでしょうし、
そうなればさらに、アベノ独裁は勢いを増してくるでしょう。

原発と集団自衛権だけを見ても、野党の意見はバラバラで、
これだけ違っていれば、万が一選挙で勝っても連立はできない。
かつての力を失ったとは言え、小沢一郎さんが曰く、
「野党各党が一体となって受け皿をつくることができたら、
必ず政権交代が可能だったが、それができなかった」
つまり安倍政権は、いつのまにか独裁ができる体制を作り、
刻々と日本を戦争する国へと、引っ張っているのです。

有効な打つ手が見つけられない、平和主義者たちは、
それでも選挙にだけは行って、投票するように言いますが、
苦し紛れなのか、白票でも入れて抗議したいと言う人もいます。
だけど白票をいくら投票しても、抗議とはならないし、
組織票を持つ団体が、有利になるだけだと考えられます。
かつて森喜朗さんが、「無党派層は寝ていてくれればいい」、
と言ったのも、同じく自民党が有利になるからです。

現状がよくないと思うなら、棄権や白票ではなく、
与党以外の人や政党を選んで、投票するしかないのです。
現状でいいと思うなら、家で寝ているか白票を投じればいい、
だけど社会を正したいと思うなら、現状を変えたいと思うなら、
たとえ同じ考えの政党がなくても、野党に入れるしかない。
与党が数を減らすことによってしか、現状は変えられないと、
肝に銘じて、投票所へ行って欲しいと思うのです。