「がんばらない妊活のすすめ」

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高齢化は人々の寿命が長くなったので、喜ばしいですが、
少子化に関しては、やっぱり困った事態だと思っています。
それを解消する手立てとして、婚活などが流行っていますけど、
社会が変わった今でも、子作りは結婚を前提としているのが、
なんだかむずがゆいような、奇妙な違和感を覚えます。

そんなことを考えていたときに、こんな本を見つけました。
「こころとからだを癒す、がんばらない妊活のすすめ」
と言う長いタイトルですが、要するに妊活を薦める本でした。
婚活はよく聞きますが、妊活となれば耳慣れない言葉でも、
その意図することは、なんとなくわかる気はします。

日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー、の肩書きで、
不妊に悩む多くの人に、アドバイスをしている人が書いた本。
手にとって読んでみますと、漢方や中医学の力は借りるものの、
その言わんとするところは、健康生活の勧めであって、
特に妊活と言うより、健康に暮らせば妊娠もすると言う内容です。

男性も女性も、夜更かしやストレスで体調を崩していれば、
妊娠しにくくなるのは当然で、これを改善すれば妊娠できる。
夫婦で妊娠しない原因は、必ずしも女性に原因があるわけではなく、
男性が原因の場合も多いようで、「精子無力症」などと聞けば、
自分のことではないとしても、現代らしいと思ってしまう。

さらに読み進んでいくと、妊活のポイントは健康な生活ですから、
夜は11時前に就眠するとか、ストレスを溜め込まないとか、
要するに健康を害する要因を、極力排除すればいいと言うことです。
なんだか当たり前のことを、改めて言われている気はしますが、
少子化の原因が、健康な生活の喪失と考えればわかりやすいのです。

食生活の注意として「妊活ごはん」10のポイントを読むと、

①「和食」のごはん、お味噌汁をメインにする。
②季節のお野菜をたくさんいただく。
③ひらがな食と「粗食」を意識して、精製されていないものをとる。
④市販の顆粒だし、「うまみ調味料」をやめて、天然だしを使う。
⑤みそ、醤油、塩、砂糖の調味料と油にこだわる。

⑥地元野菜と「一物全体」を意識する。
⑦五味、五性を知ってバランスよくいただく。
⑧ミネラル・ビタミン摂取を意識する。
⑨「粗食」に良質のタンパク質をプラスして。
⑩シンプルでかんたんに、できる限り楽しみながら自分で作る。

こうしたことなら、生き方を自覚して日々の暮らしを重ねる、
新しいことではなく今まで通り、生き方を正していれば、
特別妊活するまでもなく、子どもは出来ると言うことでしょう。
ちょっと目新しそうな、妊活を薦める本を読みながら、
やっぱり自然農的な日々の暮らしこそ、大切だと再認識したのです。