全国大会まであと三日!

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第23回「妙なる畑の会」全国実践者の集い、開催まであと3日になりました。
準備は順調に進んでいるのですが、僕の周辺では個人的なことも含めて、
稲刈り、台風接近、お葬式、町内の用事、車の買い換え、秋野菜の世話など、
厄介な要件を次々にこなしていかないと、間に合わない感じになってきました。
このブログも全国大会が終わるまで、ちょっと休もうかと思ったりもしましたが、
忙しいときこそ、自分の考えを纏めるのにちょうどいい時間になります。

富山県でこうした大会が開かれるのは、生涯に一度あるかないかですから、
そんな貴重な体験をできること自体、わくわくする在りがたいことでしょう。
しかも主催者のスタッフですから、日本中から集まる人をもてなして、
参加者の心に何か善いものを残せるような、有意義な大会にしたいと思うのです。
僕自身が全国大会に参加するのは、これがまだ2回目でしかないのですが、
今回のスタッフの中には、毎年遠くの大会まで参加されている人もいらっしゃる。

そんな人たちから話を聞くにしても、この全国大会に集まって来る人たちは、
真面目で熱心に人間を考え、生き方を考え、自然農を考えておられると言います。
しかも自然農は面白いことに、真面目に真面目に在るべき姿を考えていくと、
何故ともなく嬉しくなって、もっと人生を楽しみたくなってくるのです。
人間として産まれてきた、そのこと自体が持つ奇跡的な可能性を見詰めると、
手足や体を動かせることから、目が見えて音が聞こえて風を感じることまでが嬉しい。

この喜びを疎外するような文化は、何かが間違っていると考えるしかないし、
間違った文化を修正するのは、更に大きな間違いに入り込まないとも限らない。
それではどうするかと言えば、まず既成の価値感から離れて世界を見つめ直すことで、
「そうではない」世界を知って、あらためて「どうあるべきか」を考えます。
考えて得た結論も、言葉で固定してしまえば真理から離れていくので、
僕らは常に自分を見詰めながら、新しい自分を作り直していく必要がある。

さらにこうした事実さえ、固定してしまえば真理から遠くなってしまうので、
命ある限りこれを繰り返し、それをもって生き方とするしかないのです。
人が自らの思い込みから離れることが、いかに難しいかってことを考えると、
ひとりでこのように生きるのは困難ですから、やっぱり仲間が欲しいものですが、
そんな時に我々自然農の仲間は、とても信頼できる人間が集っている気がする。
それぞれが強い個性の個々人でありながら、皆一緒に生きることの幸せ。

そして今回の全国大会では、日々同じ自然農を共にする仲間を越えて、
日本中から270人もの従事者が集っての、一大イベントになるのです。
なるべく雑念に悩まされずに、参加者全員が更に新しい刺激を受けられるよう、
スタッフとしてお手伝いしながら、自分も何か得たいと思わずにはいられません。
そんな全国大会まであと3日となって、僕は自分の役割を再度考えながら、
だけど何が変わるわけでもなく、高まる喜びに全身が熱くなってくるのです。