アカタテハ

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日曜日の午後から、大長谷の石黒家で、
毎年夏恒例の、田畑の見学会がありました。
ここしばらく、大長谷へ行っていなかったので、
家族3人で、山田村経由でのんびり行ってみました。
多い年には、30人近い人が集まりますが、
今年はグッと少なくて、10人ほどの人でした。

ゆっくり田畑を見て回るには、少人数の方がいいので、
今日はラッキーと思いながら、田んぼの畦を歩いていると、
一匹の蝶が、僕の腕に止まって動かなくなりました。
僕の腕を木枝と思ったのか、蜜を吸う管を出して、
一生懸命吸っている気配があり、逃げません。
面白いので写真を撮りましたが、それでも逃げない。

どうやらアカタテハらしいと思い、調べてみたら、
この種の蝶は、花の蜜だけではなく樹液も吸うようです。
僕の腕に止まっていたのは、結構長い時間でしたから、
僕の腕から、何かを吸うことができていたのでしょうか?
以前にはトンボや小鳥が止まったことがありますが、
蝶が体に止まって、樹液?まで吸われたのは驚きでした。

すっかり蝶に心を奪われていましたが、田んぼの見学は、
水と稲との関係が明白で、自然の明快さを見た気がします。
湧き水では温度が冷たいので、稲の育ちは悪いようで、
水の温度を上げるために、水を回したりして工夫されている。
あるいは畳を崩した藁など、田んぼに入れることで、
これを養分として利用されていたのも、興味深かったです。

田んぼの方は、僕もある程度の広さをやるようになって、
石黒さんの苦労も、少しわかるようになりましたが、
畑の方は、やっぱりとてもまねできる広さではありません。
キュウリ、ナス、トマト、西瓜、カボチャ、干瓢、
レタス、ズッキーニ、と言った一般的な野菜のほかに、
キビやアワと行った雑穀や、いくつもの大豆類などもある。

これだけの野菜を作るには、どれだけの世話が必要なのか、
空気の冷たい山間地だからこそ、草の世話も少なくてすむのか、
とすれば山暮らしの方が、自然農には適しているのかも。
とまあ自分の畑が草に負けているのを、そんな風に思いながら、
今回の見学会も終わり、みんなでお茶を飲んで話をしました。
それにしても山の風は気持ちよく、夏を忘れるほどでした。