草刈り半分

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一列置きに草刈りをしたイセヒカリ・エリア   
 
この時期には、田んぼの草刈りをしていますが、
全体の環境を急変させないために、半分ずつ刈ります。
とは言っても、自然農2年目のこの田んぼでは、
まだあまり虫もいないし、草の量もかなり少ない。
自然農12年目の頼成とは、命の密度が違いますから、
どちらかと言えば、水の量を多くしています。

近年多くの田んぼでは、水をたっぷり入れて、
ある程度有機物の量が不足してきたら、中干しをする。
これによって、地面の有機物と酸素の量を調整する、
とのことですが、そのあたりの実際はよくわかりません。
ただこの田んぼでは、有機物が不足しているので、
なるべく草も良く育つように、水の調節をしています。

この時期になって、草刈りを半分ずつにするのも、
刈り取った草が養分になるには、2ヶ月近く掛かるので、
今刈っておけば、秋の実りの時期に養分になる。
と同時に半分を残すことで、さらに草に育ってもらい、
田んぼ全体の有機物を、増やしたいという意図があります。
まだ土は全体に比較的硬く、有機物の不足は否めません。

今年は試しに、田んぼの一部に米ぬかと油かすを入れて、
何も入れないのとどう違うか、見ているのですが、
今のところまだ、あまり大きな違いは見あたりません。
分蘖量も少ないし、頼成に比べて成長が遅いのは当然で、
ともかく元気な米を、少量でも確保しながら、
土を育てて、来年再来年に命の密度を増やします。

現在この清水明の田んぼは、4種類の米を植えており、
早く収穫予定の、コシヒカリと大正餅のエリアは、
すべて草刈りを終え、今はイセヒカリが半分終了状態です。
写真はそのイセヒカリ・エリアで、これが一番多くて、
最後に収穫するのが、晩稲のミドリ米になります。
それも来週には、全部終えたいと思っていますが・・・