立野原観光農園

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富山県南砺市土生新(はぶしん)にある、立野原観光農園で、
今月20日から、毎年恒例の露地いちご狩りが始まりました。
昨年から、これまでとはひと味違う運営形態になって、
今年はそれを前面に出し、社会の価値感転換まで訴えています。
いわゆる新しい社会を作ろうとする、ソーシャルビジネスで、
その第一歩に、以前からある「いちご狩り」を手掛けたのです。

昨年から変わったといっても、集まるのは素人が多いので、
基本的ないちご育てのノウハウは、今まで通りを踏襲しており、
うまく育てられるようになれば、徐々に方向を定めていく。
僕も関わっていますので、将来的にはなるべく農薬を使わずに、
自然農に近づくことを目指しながら、だけど収入を得て、
これから若い人も参加して、生活が成り立つようにしていきます。

上の写真は、配られているチラシを勝手に編集したもので、
実際のチラシはもっと縦長で、デザインもスッキリしています。
僕はその内容を凝縮して再配置し、ブログに載せやすくしたのです。
その時に収めきれなかった情報で、この観光農園が扱うものを、
あらためて紹介しておけば、少し全容がわかるでしょうか。

具体的な事業として、いちご狩り(5月中旬~6月中旬)
枝豆狩り(8月~9月中旬)、さつま芋掘り(10月下旬~11月)
そして干し柿作り(11月下旬~12月)となっています。
さらに目指すものとして、無農薬循環型農業、薬草栽培、食育、
在来種種取、休耕地利用・・・と、農業再生をターゲットとします。

こうした事業を展開するにあたって、発達障害や共同作業所との協働、
農産品加工グループや、子育て世代への仕事創出や就農育成を目指す。
砺波平野にたくさんある大きな空き家を、シェアハウスとして使ったり、
収穫された農産物をそのまま加工して、商品にして販売すると同時に、
その商品を味わって楽しむ、コミュニティカフェなども視野に入れている。
農家ではない人に、体験型農園の提供もやりたいと言っています。

これだけの構想を持って、実際に事業を始めているなかみちさんですが、
僕が見ていても大変な努力をしている割に、公的な援助は冷たそうです。
昨年秋から様々な補助金の申請をしていましたが、どれも通らないし、
担当者からは、別の補助金の紹介ばかりを進められたようです。
これって体裁のいい“たらい回し”の気がしないでもありません。
それでも今年は新しい人を採用するし、今後を見守っていきたいです。