放射能汚染が止まらない・・・

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人間の方は、アベノ独裁の制御が行き届いて、
報道管制も出来ており、不都合な情報は流れません。
だけど自然界の方は、アベノ独裁など関係なく、
原発事故からの汚染水流出は、止まることなく増え続け、
もはや誰もコントロール出来ない、未知の領域です。

石川迪夫さん(日本原子力技術協会最高顧問)は、
「破損した3基の原子炉が持つ放射能の総量は、
 コバルト60に換算して約十数億キュリーと推定している。
 その僅か1%が混入したとして、冷却水が持つ放射能量は
 1000万キュリーにもなる。これはとんでもない恐ろしい量なのだ」
と話されていますが、僕らには多すぎて想像もつきません。

この放射能汚染水から、放射能を取り除く唯一の方法が、
既に機能しなくなっていることは、数日前に報道されています。
つまり現在では、増え続ける汚染水を減らす手立ては皆無で、
にもかかわらず汚染水は増え続け、手の施しようがなくなっている。
通常の神経を持ってすれば、事態は深刻に進んでいるのですが、
政府は関心がないのか諦めたのか、何も言いません。

事故当時の第一原発では、9割の所員が所長の命令を無視し、
比較的安全な第二原発まで避難したために、その後の対応が遅れた、
とする報告も暴露されており、信用できないことばかりです。
それでも漏れ出てくる情報の、信用できるものだけでも、
2号機では格納容器が機能を失い、今や放射能がだだ漏れ状態で、
3号機にいたっては、溶融した燃料が格納容器に落ちている可能性が高い。

東京電力の職員が、命令に背いてまで避難したのは、
放射能漏れがどれだけ危険か、よく知っていたからでしょう。
それを非難するよりも、そんな危険なものを稼働させた、
電力会社の指導者や政府の指導者こそ、責任を取るべきなのに、
この指導者は誰一人として、責任を取らないことこそ問題なのです。
最低限事故が起きた時点で、彼らは責任を取るべきでした。

誰一人責任を取らないから、その後も間違いは続けられ、
天文学的な放射能漏れを続けて、人類の存続を危うくしている。
人類だけならまだよくて、何万年の年月を掛けて作られた、
緻密で美しい生命の世界が、彼らによって危機に瀕しているのです。
僕らはこれほどの危機を、どのように克服できるのでしょう。