5月の自然農実習

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まだまだ寒い日と暑い日が、交互にやってきますが、
昨日は朝から気持ちよく晴れて、最高の実習日和でした。
一ヶ月前に蒔いた種籾からは、たくさんの稲苗が芽を出して、
順調にすくすくと育ち、大きく成長を始めています。
もう一つの新しい田んぼでは、土が痩せていますから、
今年の生育は心配ですが、頼成の田んぼは心配ありません。

石黒さんは全部の苗床を見て回り、指導をされて、
夏野菜の種の蒔き方や、苗の植え方などの指導もありました。
僕ら古株組は、毎年同じ指導を受けてもしょうがないので、
それぞれ自分の区画で、やるべきことをやっていきます。
僕はいくつかの苗を植えて、補充用に豆類の種も蒔き、
夏野菜の準備は、これでおおかた終わったように思います。

この後はエゴマやアマランサスなど、雑穀の種蒔きをして、
いよいよ味噌用に、青大豆や黒大豆の豆を蒔きます。
なるべく今月中に雑穀と豆を終わらせたら、すぐに田植えで、
種類によって早く成長しているものから、順に植えます。
3週間田植えと聞けば、よほど多くの面積かと思うでしょうが、
僕らは全部手植えなので、たいした量でなくてもかかります。

実習をしている頼成では、田畑の周辺を整備管理したり、
作業小屋の整理とか、共同作業もいくつかあります。
だけどこの共同作業が、なかなか思うように出来ないのが、
自分の田畑を見に来るのさえままならない、みんなの弱点です。
僕にしても自分の田畑の回りで、草刈りするのが精一杯で、
全体を見て管理するのは、なかなか出来ていないのです。

それでも地球は回るというか、月日は過ぎて季節も変わり、
作物はそれなりに育つから、田畑の中以外は疎かになりがちです。
生き方としての自然農と言いながら、十分な生き方にはなれず、
どうしても目先の作業に、四苦八苦している現実がある。
この現実を受け入れながら、無理なく努力を怠らずに、
何もしないよりは、一歩でも二歩でも前進できればいいのです。