神輿を担ぐ人たち

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毎年5月3日は、井波八幡宮の春祭りです。
井波中の各町内には、宮委員が選ばれていますし、
この宮委員は、町内の男衆が持ち回りで、
生涯に一度は回ってくる、大切なお役目でもある。
昔はともかく、最近はこの宮委員も大変で、
神輿の担ぎ手「力者」が、なかなか集まらない。

井波の神輿は、特別に大きくて重いので、
若い男性でないと、担ぐことは難しいうえに、
近頃の男は、甲斐性のない者も多いのです。
僕だって横浜あたりでは、神輿を担ぎましたが、
全盛期を過ぎている今は、もう担げないでしょうし、
担いでもすぐへばって、足がついていけなさそう。

去年の時点で、力者を集めるのが大変なことを、
このブログにも書きましたが、事態は変わらない。
と思っていたら、今年は少し事情が変わって、
各地外国籍の人たちが、何人も加わっていました。
彼らの多くは、日本の神輿に興味があって、
一度は担いでみたい、と思っていたようです。

神輿は言うまでもなく神事で、神様を担ぐので、
日本人でない人は、宗教上の問題はないのか、
と漏らす人もいましたが、さてそれはどうなのか。
日本人であれば、皆神道を信じているのかと言えば、
必ずしもそうではないけど、祭りには参加する。
むしろ参加することで、絆も生まれるのです。

神道を守って暮らすには、家内においても、
神棚の作法から年中行事から、守ることは多くて、
僕などとっくの昔に、神棚さえ放棄しています。
だけど町内の絆を、大切にしたいと思うし、
神道には強い関心があって、惹かれてもいる。
こんな人も、けっこう多いと思うのです。

そもそも八百万の神々を祭り、自然を崇める、
そんな神道が、外国籍を排除する理由もないので、
来るものは皆受け入れて、自然とすればそれでよし。
なにせ仏教徒であっても、神輿は担ぐわけなので、
キリスト教であっても、イスラム教であっても、
向こうが拒まなければ、一緒に担げばいいのです。