「キング・ナレスワン」

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たまたま GyaO! で見つけた、タイの映画ですが、
見始めたら興味深くて、ずっと見続けてしまいました。
何しろ第1部の序章「アユタヤの若き英雄誕生」だけで、
2時間40分を超える大作でしたが、そうとは知らず、
最後まで見た後で、その長さに驚いたのです。

ナレスワン王子がどんな人か、何も知らないけど、
タイ国を統一した王の話で、その子ども時代から始まり、
見ているうちにタイ国の歴史を知る、興味深い作品でした。
日本と文化的にも民族的にも、近い感じがするのは、
現代のタイを見るよりも、こうした歴史を知る方が早い。

ナレスワン王子が、ビルマに征服されて捕虜となり、
連れて行かれるところから始まる、史実に基づいた話で、
当時のタイ国は、今とは違うピッサノローク国でした。
その王子ナレスワンは、誇り高く優れた人物として描かれ、
当時に絶大な権力を誇った、ビルマのホンサワディー国王は、
彼を尊敬するマハーテラー和尚に、預けて育てさせます。

第1部では、皇子の成長する様子を描きながらも、
周辺国の様子や、シャム族王家の人々を描いています。
このシャム族こそが、タイ(アユタヤ)の中心となる民族で、
ナレスワンは、その正統な血を引く王子なのです。
将来片腕となるブンティンや、妻となるマネーチャンとは、
この時に知り合い、お互いに信頼関係を築くのです。

第2部で、ビルマから逃れてピッサノロークに戻った王子は、
すでに強い武術と知識に加え、慈悲の心を持っています。
そんな王子を慕って、様々な人が集まってきますが、
その中には山田長政もいて、ちょっと驚きました。
かれは日本から来た義勇兵として、紹介されていますが、
王子の最初の戦から、勇敢に戦って戦果を上げている。

歴史にあまり強くない僕は、この話がどの程度史実で、
脚本家が加えたものが、どの程度なのかはわかりません。
だけど史実としてみても、フイクションとして見ても、
海外で描かれた日本人としては、かなり納得できるものでした。
文化的な繋がりを感じたのは、そんな理由でもあるのです。

今回 GyaO! で見られたのは、第1部と第2部だけでしたが、
これだけでも330分を超える長さで、5時間半です。
映画はさらに続いて、第5部まで続くようですが、
この続編はどこで見られるのか、検索してもわかりません。
それでも機会があれば、最後まで見てみたいのですが・・・