与那国島基地建設開始

 
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なにしろ人口も少なくて、経済規模も小さい、
沖縄南西諸島にある、1島で1町の与那国島ですから、
ニュースになりませんが、自衛隊の基地建設が始まりました。
僕が行った頃には、与那国馬がのんびりと生息して、
カジキマグロのトロール船が集まる、漁師の町だったのが、
自衛隊の基地が出来れば、島の様子は一変するでしょう。

安倍政権によって、東シナ海は緊張の度を増しており、
この自作自演によって必要とされる、自衛隊の強化を目指し、
沖縄が日本に返還されて以来、初めて新設される軍事基地です。
こうなるまでには、地元与那国島で何度か選挙があって、
最終的には自衛隊誘致派が、基地化反対の住民を上回って、
今月14日の、基地建設着手となったのです。

島の住民は基地建設を巡って、賛成派と反対派に別れ、
小さな島は分断されて、一時は騒然となったようですから、
今後もこのしこりは無くならずに、島民を苦しめることでしょう。
誘致派の人たちは、付随する経済効果を望んでいるようですが、
これははたして、誰のため何のための経済効果になるのか、
子ども達の幸せから見れば、とても不幸なことに思われます。

人口が1500人で、警察官が2人しか居なかった島に、
レーダー基地が建設されて、およそ100人の沿岸警備隊と、
約50人の後方支援部隊が配備され、常駐することになるのです。
すなわち島民の1割が自衛隊員となり、付随する訪問者や、
関連して出入りする人を思えば、今までののどかさは失われ、
まもなく島は、軍事基地の島になってしまうでしょう。

八重山諸島の中心である、石垣島の港においても、
今までのんびり停泊していた、海上保安庁哨戒艇などが、
これからは有事を睨んで、緊張した状態になると思われます。
島の中を走る自衛隊の車が増え、迷彩色の軍服も目立ち、
沖縄はいよいよ先島諸島まで、軍事色を備えてくる、
アベノ独裁の息は、沖縄の津々浦々に吹き掛かるのです。