苗床作り実習

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毎月第2土曜日に行っている、自然農自習ですが、
4月は時節柄、例年通りに苗床作りの実習がありました。
指導していただいたのは、八尾の大長谷に住む石黒さんで、
この指導も、いつのまにか12年目になります。
場所は砺波市頼成の、大きな屋敷林がある家の田畑で、
今回は新しい人が3人、参加されていました。

この実習田畑では、12年のうちには紆余曲折があり
参加者も徐々に入れ替わって、僕のような古株も居ます。
古い人は先輩となって、石黒さんが居ないときには、
後輩の相談役にもなりますが、基本的にはマイペースです。
特別指導はせずに、自分がやっていることを見てもらい、
質問や相談があったときだけ、話し相手になるのです。

自然農に関心を持った人が、実習を見学に来て、
頼成に空きがあれば、そのまま参加される人もいます。
だけど多くの人は通うには遠くて、自分の近所に場所を得て、
学んだことを実践すれば、そこが自然農の場になります。
そうやって自然農の場が増えれば、周囲にも影響を与えて、
少しずつでも、人々の暮らしが変わっていくのです。

こうした実践による納得と、そこで変化した生き方が、
引いては社会を変えていくような、実感もあります。
だけど中には、自分の生活を成り立たせるために、
あるいは私的な事情のために、そう行かない人もいる。
それでも何か、世の中の常識とは違う生き方があることを、
知っておくだけでも、生きることが楽になることもある。

僕自身が、自然農を始めて12年目になりますが、
何度か難しい局面があっても、やめないで来られたのは、
やっぱり生き方として、納得できるものだったからでしょう。
今は頼成の他に、田んぼを1箇所と畑を2箇所借りていて、
全部で1反ほどの、農地を使っていることになります。
体が続く限り、これを続けていきたいと思っていますが・・・