男と女と春菜パスタ

イメージ 1
 
今年は春になってから、妻が野草を取ってきて、
いろいろな料理にして、食べさせてくれています。
姫が外に出たがるので、散歩がてらに外出して、
その時に見つけたフキノトウや、ヨモギ等が主ですが、
アサツキはもちろん、菜花のようなものもあります。

そんな春の菜をパスタにしたのが、この写真で、
ヨモギ、つくし、ニンジン、若いフキ、菜花などを炒めて、
パスタに絡めた、名付けて春菜パスタと言ったところ。
はたして美味しいのかどうか、食べてみたところ、
けっこういける感じで、春を味わっていただきました。

ついでにこの時は、つくしの佃煮と酢の物があって、
みそ汁には、ギシギシが入っていたのも楽しかったです。
今のように流通が発達する前の、スーパーがない時代には、
こうした料理の方が、当たり前だったのかも知れません。
自然が希薄になり、味わう機会が減ったのでしょう。

つくしの料理をしたことがある人は、わかるでしょうが、
たくさん摘んでくるのは簡単でも、下準備が大変で、
時間を掛けて、コツコツと単純な作業が必要です。
僕の妻になった人は、現代の合理的な仕事は苦手でも、
こうしたつましい作業を、けっこう楽しんでやっている。

僕らは自然農と市民活動を通じて知り合い、付き合って、
お互いに何か、必然を感じて結婚した気がします。
結婚式も指輪も何もなくて、結婚届さえどうでもいい、
事実婚として、一緒に暮らせればそれで良かったのですが、
様々な考えから子を授かり、届けを出した結婚です。

昔のような、家と家の結びつきを求めた必然ではなく、
僕の求めたものと、彼女が求めたものとの関係で、
気がつけば微妙に補い合う、これもある種の補完でした。
31歳年の差婚や、60歳での子は珍しいでしょうが、
これも必然だったと、春菜パスタを食べながら思うのです。