岡本よりたかさん講演会

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僕らが直接参加している、「富山自然農を学ぶ会」の他にも、
富山県内には、自然農や自然栽培を研究しているグループがあります。
そんなグループの一つ、「氷見有機の里づくり協議会」の人たちが、
岡本よりたかさんをお迎えして、講演会を企画開催されました。
場所は氷見の「いきいき元気館」で、少し遠かったのですが、
有機の里づくり”にも興味があったので、無理をして行きました。

岡本さんは八ヶ岳南麓にて、無農薬・無肥料・無除草剤による、
自家採取である自然栽培と自然農法で、小麦や野菜を栽培を始める傍ら、
パンの販売等の6次産業化を目指し、セミナーやワークショップも行っている。
僕は彼のことを今まで知らなかったので、話も新鮮に聞けましたし、
話の内容には僕が知らないことも含まれていたので、興味深かったです。
やっぱり自分の仲間内ばかりではなく、外に見聞を広げることも大切ですね。

彼は特に、遺伝子組み換え食品の問題に大きな憂いを感じていて、
「命のリレー会」を組織し、遺伝子組み換え食品は自家採種を違法化するもの、
と位置づけて、情報周知のワークショップやセミナー、講演会をしています。
今回もその一環で、講演内容の多くは遺伝子組み換え食品の問題でした。
言わずと知れた巨大悪魔企業?モンサントが中心で、この企業に関しては、
僕も以前に何度か取り上げ、このブログでも紹介したことがあります。

○遺伝子組み換え食料(2008年11月)
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/56695337.html

○主戦場は「食」へ(2011年5月)
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/61958067.html

○現在の食糧危機 (2012年8月)
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/63048099.html

モンサントの何が悪なのか、遺伝子組み換え食料の何が問題なのか、
ここでは多くを書きませんが、様々な問題が指摘されています。
今回特に興味深く聞いたのは、遺伝子組み替え作物が持たされている、
殺虫成分や不妊成分などの遺伝子が、人の胎児や妊婦にも残るという話です。
すでにEUでは禁止になっている成分などが、日本では合法で、
ベトナム戦争当時の枯れ葉剤さえ、また使われようとしているのです。

新しい世界大戦は、ロシアがクリミアをどうのこうのというような、
古典的な領土問題で、軍隊が直接動くようなスタイルではなく、
果てしない利益を求める巨大な多国籍企業が、既に世界中で展開している。
この典型的なものが今までは石油エネルギーであり、これからは食料なのです。
だからこそ僕は、食とエネルギーの自給こそが国を守る要であり、
今どき軍隊に出来ることなど、高が知れているというのです。

日本の未来と世界の安定を考えるなら、まず取り組むべきは食料問題で、
遺伝子組み換え食品に対する知識の普及は、確かに急務のことだと思います。
岡本さんはそれを自らの仕事として、全国を回っておられるのなら、
これほど大切なことは、他にあまりないと言えるかも知れません。
自覚を持って未来に取り組む、そんな人の話を聞けただけでも、
とても興味深く、よい講演会だったと感じながら帰路につきました。