岡本よりたかさん講演会
僕らが直接参加している、「富山自然農を学ぶ会」の他にも、
富山県内には、自然農や自然栽培を研究しているグループがあります。
そんなグループの一つ、「氷見有機の里づくり協議会」の人たちが、
岡本よりたかさんをお迎えして、講演会を企画開催されました。
場所は氷見の「いきいき元気館」で、少し遠かったのですが、
“有機の里づくり”にも興味があったので、無理をして行きました。
富山県内には、自然農や自然栽培を研究しているグループがあります。
そんなグループの一つ、「氷見有機の里づくり協議会」の人たちが、
岡本よりたかさんをお迎えして、講演会を企画開催されました。
場所は氷見の「いきいき元気館」で、少し遠かったのですが、
“有機の里づくり”にも興味があったので、無理をして行きました。
岡本さんは八ヶ岳南麓にて、無農薬・無肥料・無除草剤による、
自家採取である自然栽培と自然農法で、小麦や野菜を栽培を始める傍ら、
パンの販売等の6次産業化を目指し、セミナーやワークショップも行っている。
僕は彼のことを今まで知らなかったので、話も新鮮に聞けましたし、
話の内容には僕が知らないことも含まれていたので、興味深かったです。
やっぱり自分の仲間内ばかりではなく、外に見聞を広げることも大切ですね。
彼は特に、遺伝子組み換え食品の問題に大きな憂いを感じていて、
「命のリレー会」を組織し、遺伝子組み換え食品は自家採種を違法化するもの、
と位置づけて、情報周知のワークショップやセミナー、講演会をしています。
今回もその一環で、講演内容の多くは遺伝子組み換え食品の問題でした。
言わずと知れた巨大悪魔企業?モンサントが中心で、この企業に関しては、
僕も以前に何度か取り上げ、このブログでも紹介したことがあります。
モンサントの何が悪なのか、遺伝子組み換え食料の何が問題なのか、
ここでは多くを書きませんが、様々な問題が指摘されています。
今回特に興味深く聞いたのは、遺伝子組み替え作物が持たされている、
殺虫成分や不妊成分などの遺伝子が、人の胎児や妊婦にも残るという話です。
すでにEUでは禁止になっている成分などが、日本では合法で、
ベトナム戦争当時の枯れ葉剤さえ、また使われようとしているのです。
新しい世界大戦は、ロシアがクリミアをどうのこうのというような、
古典的な領土問題で、軍隊が直接動くようなスタイルではなく、
果てしない利益を求める巨大な多国籍企業が、既に世界中で展開している。
この典型的なものが今までは石油エネルギーであり、これからは食料なのです。
だからこそ僕は、食とエネルギーの自給こそが国を守る要であり、
今どき軍隊に出来ることなど、高が知れているというのです。
日本の未来と世界の安定を考えるなら、まず取り組むべきは食料問題で、
遺伝子組み換え食品に対する知識の普及は、確かに急務のことだと思います。
岡本さんはそれを自らの仕事として、全国を回っておられるのなら、
これほど大切なことは、他にあまりないと言えるかも知れません。
自覚を持って未来に取り組む、そんな人の話を聞けただけでも、
とても興味深く、よい講演会だったと感じながら帰路につきました。