自然農を体験

イメージ 1
 
自然農で米作りや野菜作りをしている、寺子こども園の人たちが、
作った米を脱穀トウミ掛けするために、頼成農園にやってきました。
先生2人と園児が3人が、順番に足踏み脱穀や手回しトウミに挑戦して、
少ないながら何とか無事に、今年も収穫を得ることが出来たようです。
今年は草の手入れが出来なかったので、収穫は少なかったのですが、
その代わり、田んぼの一部で自然の生き物観察などをしました。

近年は農薬があたりまえに使われるので、生き物は激減してしまい、
田畑で見かけることは、滅多にないのが実情だと言っていいでしょう。
だけど自然農では農薬も化学肥料も使わないので、自然が守られ、
昔ながらの小さな生き物が、面白いほど見られるようになっています。
寺子こども園では、この自然農に目をつけてこどもに体験させ、
幼いうちから自然に近しい暮らしが出来るよう、努力されています。

僕はこどもたちが自然に親しく暮らせるよう、お手伝いをしていて、
今回もその一環で、足踏み脱穀機や手回しトウミを使ってもらいました。
今は古い道具をそのまま使っているので、ここにしか在りませんが、
山野での米作りが順調に出来るようになれば、自分たちの道具がほしい。
だけど道具を持てば、それを保管しておく場所も必要ですし、
農家でもない町家では、そうした場所の確保だって難しいのです。

国や市の行政では、大規模な農家を育てることばかり考えていて、
僕らのように農家でもない者は、農地を確保することも難しいのです。
農家は担い手がいないと言いながら、僕らのように新しい試みをする者に、
まったく手を貸さないどころか、参加しにくい状況ばかり作ります。
それは農家のためと言うよりも、農薬会社や肥料会社のためのようで、
所詮は経済拡大のことしか、考えていないかのように見えるのです。

いつものことなので、政治の批判をしていてもしょうがないから、
僕らは自分に出来ることを、コツコツとやっていくしかありません。
自らが自然農に携わりながら、その意味を考えて理解を深め、
学んだことを仲間どうしで確認しながら、関心を持つ人に伝えていく。
まちづくりも作物作りも同じようなもので、命や自然を大切に思うなら、
お金経済などに惑わされずに、生き方を正していくしかないのです。