順調に稲刈り開始

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干してあるのがコシヒカリ、その手前は晩稲のイセヒカリ
 
予定通りに今週から、稲刈りを始めました。
まず早稲のコシヒカリを終えて、共同田んぼも終わり、
この後は黒米、赤米、大正餅、瀬高黒米、ヒゲ赤米・・・
と続いて、最後はミドリ米を10月下旬に刈り取ります。

10月下旬になれば、すでに北陸の秋は終わって、
冬の季節風さえ吹きますから、晴れる日は少なくなり、
うまく自然乾燥させるのが、難しくなるのですが・・・
七種ブレンド古代米には、このミドリ米が欠かせないし、
年末の餅つきも、できればこれを使いたいのです。

僕らは自然乾燥にこだわりますが、それ以上に、
人工的に乾燥させる、道具も設備もないので、
必然的に自然乾燥になって、それがちょうどいいのです。
うっかり設備があれば、どうしても使いたくなるし、
一度使い出したら、楽な方に流されてしまいますからね。

道具を使うのはいいのですが、なるべく動力は使わずに、
自分の人力による、手回しトウミや足踏み脱穀機を使いたい。
同じように、自然の恵みはなるべく自然に乾燥させて、
命のエネルギーを集約させた、作物にしたいのです。
したがって量産は出来ませんが、命の密度は高いでしょう。

鎌を使って刈る稲刈りは、楽ではないのですが、
結構楽しくて、スポーツジムよりは充実感もあります。
そしてハサを組んで、刈り取った稲を掛けていくと、
作業が終わった時の喜びは、なんとも言えないものがあって、
また来年もやりたい、と思わずにはいられないのです。

こんな暮らしが何年続けられるか、わかりませんが、
限りある人生の中で、せめて自分たちの食べ物くらいは、
地力で賄えるようになりたい、そう思っているのです。
これは単なる健康のため以上に、自然環境を守って、
命を生きる充実感を、味わって暮らしたいからなのです。

生きることは食べることで、何を食べるかでその人が決まる。
そんな教えもありますし、たしかにそうだと思うのです。
無農薬でほぼ無肥料で、わずかの補いだけの農作業による、
自然に近しい作物こそが、人としての生き方を教えてくれます。