寺子こどもえん開園

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今日4月8日は、花祭りの日ですが、
この日に「寺子こどもえん」が、開園しました。
開園したと言っても、園児は二人だけで、
すぐに採算が合うような、事業ではありません。
だけど、この寺子こどもえんを開いた齋藤ゆかさんは、
子どもの成長に必要な自然と文化が、損なわれない、
聖徳幼稚園の志を、受け継ごうとされています。

瑞泉寺門前町として、文化が花開いた井波では、
大正時代に開園した、聖徳幼稚園の時代から、
お寺や仏教の教えを、子ども教育に活かそうとして、
こうした子ども教育が、行われてきたのです。
だけど少子化の時代、経営が成り立たなくなった理由で、
この「生きる力」を理念としてきた、幼児教育は消え、
大きな統合幼稚園だけが、唯一の幼稚園になろうとしたのです。

それではいけない、南砺市の豊かな自然の中で、
「生きる力」や「感じる力」を大切に、子育てしたい、
と考えた人たちが集まり、自分たちの力で、
身近な幼児教育の場を、作ることになったのです。
それがこの“寺子こどもえん”で、今年開園しましたが、
たった二人の園児に、10人以上のスタッフが関わり、
みんなで子育てをしていく、体制が整いました。

僕は自然農を指導する、スタッフとして加わり、
まず今年は、近所に借りた畑と田んぼの指導をします。
指導と言っても、僕自身が農業のプロではないし、
「生き方としての自然農」を実践しているだけなので、
ともかく一緒に農作業をしながら、学びを得よう!
と言うだけの、スタッフと言うよりは仲間なのです。
これから長い月日を掛けて、生き方の実践です。

すぐ近所には、大掛かりな統合保育園が出来ていて、
至れり尽くせりの施設が、整っているのですが、
寺子こどもえんは、町中のお寺をお借りしての運営で、
齋藤さんの志に共感した人たちが、協力して成り立ちます。
せっかく自然豊かな南砺市で、自然の中で遊びを覚え、
自然を活かして生きる力を養おうとする、寺子こどもえんに、
僕は大きな賞賛をもって、協力をしたいと思うのです。