11年目の自然農畑

イメージ 1
 
僕は自然農を始めて。12年目になりますが、
頼成の田畑は、今年11年目の作付けになります。
元々は田んぼだった場所を、仕切って一部畑にして、
最初の年と翌年は、大豆しか植えませんでした。
長年の農薬使用で、ほとんど草も生えない状態で、
そこに自然を取り戻すために、大豆を使ったのです。

3年目からは、少しずつ大豆以外のものも植えましたが、
何でも育つようになったのは、5年目の頃からです。
それも最初は米糠や油かすのほかに、鶏糞なども入れて、
さらには大量の落ち葉や刈草を入れて、土を肥やし、
なんとか様々な野菜を、育てられるようになったのです。
その頃になると、田畑にいるのが楽しくなって、
蝶やトンボばかりではない、生き物だって増えました。

中には嬉しくない生き物もいて、作物を荒らされましたが、
自然界の姿から見れば、それでバランスが取れている、
そんな気がして、殺虫剤などは決して使いませんでした。
8年が過ぎ10年が過ぎて、土は豊かになってきて、
農業の素人だった僕にも、たくさんの作物が実ります。
体が元気な間は、このままの暮らしを続けたいと思います。

写真は今朝の農作業前に、畑の様子を撮ったもので、
左上は、白菜系の菜花が大きくなってきたところ。
右上は、キヌサヤとエンドウで、ポットから移植して一週間。
左下は、去年植えたニンニクが大きく育った様子です。
さらに右下は、去年あまり収穫できなかったネギの再成長。
この他にタマネギや、アサツキや、キャベツなどがあって、
今日はアサツキとキャベツと、菜花を取って帰りました。

このあとはジャガイモを植えて、いよいよ春の農作業です。
やがて苗床を用意して、米作りの準備も始まりますし、
草刈りなども、やらなければならなくなるでしょう。
5月から6月が、春の農作業のピークになって、
7月8月は、夏野菜の収穫をしながらの暮らしです。
そして9月中旬から11月中旬までが、嬉しい収穫です。

日本人は数千年の間、この繰り返しで生きてきて、
人間としての喜怒哀楽を、存分に味わってきたのです。
ところがほんのこの40年ほどの間に、事態は一変して、
金を稼ぐためには、何でも有りの世の中になりました。
政治家は国も県も地方自治も、金の計算ばかりして、
今が景気よければ、子どもたちの未来など考えません。
僕らはこんな時代こそ、自然農に学ぶことは多いのです。