今年最後の農作業

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昨日は今年最後の農作業で、ちび寺にミニダップを運び込み、
今年から米作りに挑戦している、市民グループの家族メンバーで、
自分たちで収穫したお米の、籾摺り作業をして来ました。
収穫量は少なかったし、土地を貸してくれた人ともうまく行かず、
結局は一年きりの稲作でしたが、学ぶものは多かったでしょう。
米作りに挑戦した6組のメンバーは、皆来年もやりたいと言っています。

若い農業の担い手がいない、と言って助成金がばらまかれていますが、
僕の周りには、農業をやりたい若い人が大勢いるのにやらせてもらえず、
既得権を持っている農家だけが、ただ助成金を食いつぶしている。
そりゃあ農業未経験の若者にとって、農業で収益をあげるのは難しく、
効率を求めて機械化された農業は、お金が掛かるので出来ません。
だけど自然農のように、素朴で環境負荷の少ない農業なら、
誰にだって簡単に出来るし、大きな資本などは必要ないのです。

何でもお金で勘定する社会にしておいて、農地は売るなといえば、
お金がないけど農業をやりたい若者は、入口から拒否される。
創意工夫をして、自然農のような新しい農業をやりたい人たちは、
単位生産の効率を求める社会では、まったく認めてもらえないうえに、
「草や虫を敵にしない」などと言っても、理解してはもらえません。
こんな状況でも、農地が余ってくれば借りられるかも知れないと、
わずかな希望を持って、使わせてもらえる田畑を求めているのですが。

そのような苦労とは別に、自然農をやる人たちは穏やかな人が多く、
久しぶりに集まれば、森の幼稚園や手編みものの話しに盛り上がります。
今度はオーガニックな食育を目指して、新しい幼稚園の構想や、
子育ての話しも、いろいろ聞くことが出来るのも楽しみです。
また以前にサンタの森で、一緒に自然農をやった人が中に立って、
新たに田んぼを借りられる話しも持ち上がり、ちょっと喜んだり、
こうした人の輪が、少しずつ広がっていけばいいですね!

昨日の籾摺りによって、今年最後の農作業は順調に終わり、
今週末の土曜日には、大長谷で餅つきの予定があるのですが、
これは彼女の体調と相談して、行くかどうか決めることになります。
すでに23日の出産予定日まで、一ヶ月を切っており、
いつ産まれてもおかしくない、いわゆる臨月になるのですから、
僕の方も予定を減らして、一緒に出産の準備です。