南砺市の未来

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南砺市議会選挙が終わりました。
これから4年間の、南砺市の行方を占う、
大切な選挙だったわけですが、不満はあります。
まず何よりも、一人の共産党候補者を除けば、
残る候補者の全員が、自民党の公認か推薦だったこと。
もともと保守基盤の強い、南砺市ではありますが、
綿貫さんが自民党を批判して独立しても、自民党は強い。

今の政権与党は、あまりにも不甲斐ないので、
民主党自体が崩壊するのは、至極当然だとしても、
民主党がダメなら、また自民党でいいのでしょうか?
今の自民党は昔と違い、天皇統治の再軍備を言い出して、
70年、80年前の日本に戻ろうとする、
いわば老人支配の、懐古党のような政党です。
このような党に、政治が縛られていいのでしょうか?

もちろん国の政治と、地方政治は別物ですから、
国の政治が即、地方の政治を縛ることはないでしょうが、
気が付けばほぼ全員自民党系の議員では、薄ら寒い。
この国全体を見れば、新しい風は起きているのに、
南砺市だけを見ると、古い風が巻き返しているのです。
亡霊のような自民党の力に縋って、未来を見るなら、
南砺市の将来は、この国の足を引っ張るかもしれない。

南砺市に「まちづくり基本条例」を作ったことで、
この地域は注目され、様々なまちおこしが活発ですが、
多くの活動がある割には、南砺市の未来像が見えません。
25人の市議会議員候補の公約は、似たり寄ったりで、
当たり障りがなく、今回も政策は争点にはなりませんでした。
投票行動の基盤は、相変わらず地元の代表選びで、
人口に比例した当選者が出たのは、自然の成り行きです。

投票日には強い風が吹いて、雨まで降りましたから、
投票率は 81.63%と、前回よりもだいぶ低くなっています。
政策論争は争点にはならない、と言われていましたが、
それでは何が、今回の争点だったのかと考えるなら、
有権者の地元意識でしかなかった、と言うことでしょう。
今後4年間は、今までの市政がそのまま延長され、
その間に自民党が政権を取って、日本の軍事路線が進む。

やがて人々が、これはまずいと思った時には、
もう止めることができない、流れの中に身を置いて、
もがき苦しみながら、引かれていってしまうでしょう。
巨大な津波が始まる前兆が、見えているからこそ、
意識ある多くの人々は、動き始めてもいるのですが、
不気味で巨大な見えない力も、すでに動いているのです。
まず知ることが、いかに難しいかがわかります。

その上でどう対処すればいいか、全知全能をもってしても、
そう簡単にはわからないのが、今の時代と言うものでしょう。
自分の生き方は定まっても、それだけでは安心ではない、
社会的存在である人間だからこそ、やるべきこともあるはずで、
まずは存分に自らを生きながら、信頼できる絆を育てる。
その中に必然が生ずれば、政治も見えてくると思うのです。
新しい時代は、新しい道にこそ見えてくるのでしょう。

市民活動でお世話になった蓮沼さんは、落選しましたが、
南砺市まちづくり基本条例」は、彼の尽力に寄るところが、
とても大きかったので、今は残念に思っています。
今後は山瀬さんも含め、議会の外から活動を続けて、
協働のまちづくりの一局になるよう、頑張っていただきたい。
“南砺まちづくり市民会議”は、その受け皿となって、
これからの南砺市づくりに、関わっていこうと思うのです。