危機一髪、香り米を回収

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3日前ほどから、低気圧の情報はあったのですが、
軽い秋雨が降る程度に思っていたら、大きな間違いでした。
昨日は快晴の秋晴れにも関わらず、今日の天気予報は、
大雨強風という厳しいもので、夜には風も吹き始めたのです。
どうやらこの低気圧は、突風強風を伴う激しいものらしく、
雨の予報も風の予報も、楽観できるものではありません。

今の僕には、いったい何が一番の心配事かと言えば、
選挙のことよりも稲のことで、まだ収穫していない緑米より、
ハサ掛けしてある米が、雨風には最も心配の種なのです。
現在ハサ掛けしてあるのは、香り米と赤紫米だけなのですが、
そのうち香り米はすでに乾いており、まずこれが心配です。
乾いている稲は軽くなって飛びやすく、ハサから抜け落ちたあと、
さらに雨に濡れれば、もう一度干し直しになってしまいます。

昨日は夜の8時過ぎまで、事前投票の立会人をやっていたので、
終わったあとは、家に帰って休んでしまったのですが、
夜中に風の音で目が覚めたら、そのまま気になって寝られません。
幸いまだ雨は降り出していなかったので、明るくさえなれば、
ワゴンRの後席を倒して、稲を回収してくることを考えました。
準備のために軽い食事をして、車の後ろに積んであった、
脱穀の終わった藁や農具を、車から出して空けておきます。

しかしながら、気は焦るのですが空は明るくならないし、
このまま雨が降り出せば、元も子もなくなってしまうと思い、
まだ暗い5時前に車を出して、夜の町を走り出しました。
田んぼに着いたのは、5時を少し回ったくらいだったでしょうか。
相変わらず暗いのですが、辛うじて東の空は明るくなって、
少し外を歩いてみましたが、まだ足元がおぼつきません。
車の中でしばらく待てば、やがて夜は明けると思ったのですが・・・

試しに車を少し下げて、ヘッドライトで田んぼを照らしたら、
なんとかハサ掛けの様子を、見られるようになりました。
やっぱりすでに、ハサからばらけて落ちているものもあるので、
それを回収していたら、ポツポツと雨露が落ちてきました。
これはいけないと思って、すぐに稲の回収を開始して、
車の後席に積み込んでいく内に、本格的に降り出したのです。

まったくもって危機一髪、なんとか香り米だけは回収を終え、
ようやく明るくなりかけた道を、家まで走っているうちに、
雨は本格的な激しいものになって、ワイパーもフル回転させました。
家に帰って車を車庫に収めて、やっとホッと一安心です。
今日はまた8時から別の仕事ですから、あまり寝られませんが、
やれるだけのことをやった充実感で、心は落ちついた気がします。