井波で“おわら”

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越中おわらは風の盆、ということで、
おわらの踊りは、今やあまりにも有名です。
同じ富山県でありながら、八尾で見ようとすれば、
えらい時間を掛けて、遠くの駐車場から会場へ。
しかも大変な混みようで、その混雑を思えば、
なかなか出掛けて見ようとは、思われない。

そんな本場の踊りが、井波でも見られる、
と聞いて、さっそく見に行ってみたのですが。
近くの駐車場は満車で、車は右往左往でしたから、
僕らは家に車を帰して、歩いて見に行きました。
大した距離ではないので、それはいいのですが、
八日町へ行ってみて、人の多さにまず驚きました。

この日は“寺のまちアート”の日でもあり、
上新町から上は、車の通行止めになっていて、
まちのあちこちで、飾り物が展示してありました。
その飾り物の多くは、夜には灯りがともって、
灯りのアートとしても、三日間楽しめます。
とは言え、昨日来た時は人も少なかったのですが・・・

やはり今夜は“おわら”が見たくて、大勢の人たちが、
残暑の夕涼みを兼ねて、八日町に集まってきたのでしょう。
太子伝や夏祭りの時でさえ、これほどではなかったと思う、
どこから来たのかと思う、たくさんお人がごった返して、
お年寄りなどは、昔の太子伝みたいやねえ!と言って、
賑やかな夜の道を、楽しそうに話して歩いて行かれました。

そのおわらの踊り、目指してまちを上がっていくと、
人は多いのですが、なかなか踊りの列にぶつかりません。
歩いている人がさりげなく、上の方にいましたよ!と言って、
僕らはさっそくそちらの方へ、移動していって見ました。
なるほどいました、大勢の人に囲まれた環の中に、
胡弓の音と共に、踊っている人たちが男女8人。

数百人の客が集まったと思われる夜に、8人の踊り手で、
ゆっくりと、八日町の通りを下りながら踊っています。
初めて見て感動して、ずっと付いて歩いている人もいるので、
踊りの周囲には、どこまで行っても人が絶えずに、
道の整理する人は、行く手を空けさせるのに一生懸命。
それでもこうして、正面からの写真も撮れました。

こうしてみると、確かにこの踊りは魅力的で、
もっとちゃんと見て、風の盆を味わいたい気はします。
だけど8人の踊り手に、これだけの人たちが集まるのは、
なんだか妙な気持ちで、ちょっと引けてしまうのです。
やはり風の盆のおわらには、何か特別な魅力があって、
僕らを惹きつけてやまないのでしょうか・・・