NPOを立ち上げます

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4年前に、南砺市の田中市政が協働のまちづくりを提唱し、
僕らはそれに共感して、まずワーキンググループとなりました。
そこで学習したことを基礎に、公募による市民会議が発足して、
丸一年間にわたる協議を経た上で、まちづくり条例をまとめ上げ、
市の各方面の顔役がそろった策定委員会で、承認されました。
これが今年の3月に、市議会で制定された「まちづくり基本条例」です。

このまちづくり条例は、今年の7月から施行されていますので、
すでに環境計画やそのほか、様々な分野で公募委員が活躍しています。
しかし一般には、まだ何のことやらわからない人が多くいますし、
協働になると、今までと何が違ってくるのか実感に乏しいのが現実です。
そこで僕ら、市民会議と策定委員会のメンバー数人が集まって、
協働のまちづくりを推進させる、NPOを立ち上げることになりました。

僕自身は団体活動が苦手なので、NPO設立には否定的でしたが、
一昨年から去年に掛けて、まちづくりの勉強会を重ねてきたなかで、
そのつど企画して、スタッフを集めてやっても持続性がない。
せっかく学んだことが、広く市民の活動に活かせないジレンマがあり、
それならNPOも悪くないだろう、と思うようになったのです。
3月の市議会で、まちづくり条例が通ったことで市民会議は解散し、
これからどうするか、考えるには良い時期だったとも言えるでしょう。

4月に市民会議と策定委員会の有志が集まり、幹事会が発足して、
5月6月と協議を重ねた結果、NPOを立ち上げることになりました。
僕自身は10月の市議会選挙に合わせて、何らかの行動ができないか、
たとえば立候補者の立会演説会とか、やりたかったのですが、
今はまだ、僕らの力でそうしたイベントをすることは難しそうです。
それならアンケートをして、その内容をまとめて公開する、
その程度ならやりたいと思って、9月からの活動を目指しました。

しかしこれもそう簡単ではなく、先週発足総会での意見では、
目前の選挙で、何らかの活動をしたい気持ちはわかるけど、
選挙は特別微妙なものがあるので、ヘタに関わるのはよろしくない。
我々はそれ以前に、多くの人に我々の存在を知ってもらいながら、
まず何よりも、市民の信頼を得ることが一番大切でしょう!
として今回は選挙前の活動ではなく、選挙後に活動することにしました。

選挙で当選した人たちに集まってもらい、まちづくりの意識を聴いて、
今後は南砺市をどんな地域にしていこうとするのか、意見交換するわけです。
これなら誰が当選しようと、僕らはその人たちと市の将来を語り合って、
一緒にまちづくりを担っていける、と考えられますからね。
さらに僕らは月に一度の定例会を開いて、まちづくりの現状を話し合い、
継続的に関わりながら、具体的な一翼を担えるように進めていきます。