金曜日のデモ

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すでに恒例になっている、毎週金曜日の再稼働反対デモは、
今や完全に市民の声として、定着してきたことが確認できます。
今までこうした声が、政治を動かすことはありませんでしたけど、
今回は初めて、確実に政治状況まで動かし始めているようで、
野田首相はじめとして、これを無視できなくなっているようです。

貧乏田舎暮らしの僕にとって、東京はあまりにも遠いところで、
こうしたデモに参加できないのは、とても残念なことに思います。
だけど現代では、インターネットなどの情報網が発達しているので、
僕も簡単にこうした情報を得て、皆さんと共有することが出来る。
新聞やテレビでしか情報が得られなかった、情報管理の時代からは、
隔世の感がある、新しい時代に住んでいると言っていいでしょう。

どのようなデモが行われているのか、数ある記録の中から、
状況がわかりやすいものを、参加できない皆さんに紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=GYF6oFOUqVA&feature=related

さらにもう一つ、坂本龍一さんが「報道ステーション」に出演して、
このデモに参加された意味などを、話された記録を紹介します。
http://www.dailymotion.com/video/xsllc5_20120803-yyyyyyyyy-yyyyyyyyy_news

ブータンから始まった、幸せを見直す運動のようなものの中にも、
政治は大きな役割を持っており、4本柱の一本になっています。
ドイツの脱原発も、一つの民主化としてとらえられているように、
エネルギー革命は、もはや単なるエネルギーだけの問題ではなくて、
それに関わる人間の在り方を問う、生き方の問題でもあるのです。
だからこそ僕らは誰でもが、これを自分のこととして考える必要がある。

民主主義が単なる多数決であるなら、マスメディアに踊らされて、
いわゆる意図的に操作された、愚衆政治に陥りかねないわけですが、
新しい民主主義の概念では、そこにいるすべての人が自ら考え、
自分のこととして、政治的な課題を考えていくことに意味があります。
これを僕らは、地域政治の中では協働の手法によって実現を目指しますが、
国のような大きな組織では、これがなかなか見えにくいのです。

それでも僕らは、まず地元の政治を新しい時代に向けて変革しながら、
国政レベルの問題に対しては、まず正しい情報の入手を期待するのです。
3.11以降の福島の状況を見ていると、情報操作ばかりが目立ち、
思惑が先立って、真実の姿が見えない残念な状況にあることは事実です。
誰かの都合に合わせて報道するメディアではなく、真実を伝える、
その真実がどんなものであるかを掘り下げた報道を、期待したいのです。
 
 
写真は、脱原発フェスティバルでの坂本龍一さん。