恋する惑星?

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今も昔も、男と女の関係ほど、
ミステリアルで、刺激的なものはありません。
地球のことを、“恋する惑星”と言った人もいますが、
実際この地上に生きるあらゆる生命は、異性を求め、
人間に至っては、複雑に愛の姿を見せています。

そんな人間社会ですから、恋愛相談は華やかで、
行政の中にさえ、婚活課が珍しくない時代になりました。
だけどちょっと残念なのは、これだけ教育が進み、
情報化が進んで、何でも共有しているはずの時代に、
恋愛している人が、あまり多くないように見受けられます。

結婚したいという前に、人を好きになることはないのか?
僕の場合は、幼稚園の頃から好きな女の子がいて、
人生の機微は男女の機微、と本能的にわかっていたかも。
だからその時々に、好きな女性のために努力したし、
誰かを好きでいないと、活力も沸いてきませんでした。

しかしこの頃は、若い男性と話をしていると、
彼女は欲しいけど、特に誰が好きなわけでもなく、
「どうすれば彼女が出来るの?」と質問されたりします。
声を掛けて振られることを、ひどく恐れていて、
声を掛ける前から、自分で予防線を張ってもいる。

大切に育てられすぎて、軟弱だとも言われますが、
特に若い男性は、女性を口説くことがなくなっている。
合コンだナンパだと言って、一緒に出掛けてさえ、
それ以上の関係に持ち込むだけの、口説きがないのです。
これでは婚活のお世話も、必要になるでしょう。

微妙な心の機微が大切にされて、揺れ動きながら、
具体的に進展しない恋愛は、きっと疲れるでしょうけど、
はっきり相手を口説けないから、ますます微妙になる。
何をしたいのかわからない人は、恋愛においてさえ、
相手を説得して、納得させるものがないのかもしれません。

それは必ずしも恋愛に限らず、自分がないのだから、
どんな場においても、積極的に発言しない人でしょうし、
人生を自分で切り開くことも、ないのかも知れません。
英雄色を好む!では困るとしても、自分が何をしたいのか?
自覚して表現できないと、恋愛だって難しいでしょう。