大切な“愛”

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人間には自分以外の人間が、必要不可欠で、
子どもの頃には“人”と言う文字が、それを表している、
と教えられた経験を、多くの人は持っているでしょう。
子は両親のスキンシップで産まれ、家庭で守られて育ち、
地域の人たちに見守られて、やがて思春期を迎えます。

僕の場合は思春期を経て自立し、家を出てしまうと、
その後は長い間、1人で独身生活を送っています。
30代なかばまでは、旅の暮らしをしていましたから、
自分で家庭を作ることは無理でしたが、その時期でさえ、
人間関係は大切で、一人で生きていたわけではありません。

家族兄弟との関係は、遠くなりながらも続いていますし、
新たに知り合った友人たちと、刺激的な生活があり、
旅先でさえ、感性を通して多くの人たちと親しくなりました。
こうした人たちとは、一緒に暮らすわけではないので、
時期が過ぎれば、そのまま会わなくなってしまいますが。

横浜の山浦家の人たちや、一緒に沖縄を旅した仲間は、
今でも連絡を取り合ったり、たまには会ったりもしている。
それからしばらくは、多摩で会社勤めもしましたが、
仕事だけでの繋がりは、仕事を辞めれば続かないもので、
何か別の繋がりがないと、辞めたときが縁の切れ目でした。

今は生まれ故郷に戻って、静かに暮らしていますが、
今月で3年目になる、親しく付き合っている女性もいます。
彼女は僕よりだいぶ若いし、僕には決まった収入もないので、
先のことを思えば、不安に思わないはずはないのですが、
お互いの信頼関係や愛情は、揺るぎないものがあるのです。

人間関係というのは、なぜかしら不思議なもので、
傍目に見て理想的なカップルなど、なんだかつまらない。
むしろ“??”と思うくらいの方が、絆が強かったりして、
そこには、他の人ではわからない何かがあるもので、
この何かこそ、人間の面白さの原点でもある気がします。

この先どう生きるかは、いつだって未知なのですが、
何を大切に判断して生きるかは、人生経験で学んでいる。
時代をどう捉えるか、価値観に間違いはないのか?
いつも揺れ動きながら、最後に行き着くところは“愛”で、
その原点において、彼女の存在はとても大きいのです。