Last 里山元気塾

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昨日の夜は「瞑想の郷」で、“なんと里山元気塾”がありました。
この元気塾もこれが6回目で、今シリーズでは最後のワークとなり、
これを基に、大和田先生が企画書を纏められると聞いています。
今回は最後と言うこともあって、田中市長も出席されていましたが、
もう一人の講師である岡田先生は、多忙と体調不良で欠席でした。

この会場となった「瞑想の郷」は、山深い利賀の奥にあって、
行くのも大変ですが、懇親会の後で家に帰るのはもっと大変です。
それでもワークの後には、いつものように懇親会が用意されており、
家に帰れなくなった人のためには、宿泊の用意もされている。
しかし当然無料ではないし、現金収入の少ない僕には高額なので、
僕は思うところもあって、ワークが終わったところで帰宅しました。

さてそのワークの内容ですが、今回は発表順に、
1,「林地残材の収集利用プロジェクト」
2,「R水素利用のアグリキャンプ構想」
3,「“合掌の森”再生プロジェクト」
4,「“五箇山かや納豆”開発プロジェクト」
5,「いちご農園プロジェクト」
6,「はしわたしプロジェクト」
とありまして、僕は2番目の発表でした。

これは前回のアグリキャンプ構想の中で、利賀の空き家を利用して、
エネルギー自給型のモデルハウスを作って、合宿所にするとした、
その建家をどのように、エネルギー自給型にするかの話です。
小水力か太陽光が、利賀の山間地には適していると判断できても、
この不安定なエネルギーを、どのように安定利用するか考えた場合に、
僕はやはり、R水素を使うのが一番いいと判断しているのです。
そこでいくつかの具体例と、R水素を紹介ずるビデオを上映しました。

人が安心安全な暮らしを、持続的に維持していこうとすれば、
国においても地域においても、食とエネルギーの自給が不可欠です。
南砺市の場合は農が豊かで、食の自給には不安がないのですが、
エネルギーの自給をどのようにするか、と考えた場合には、
膨大なエネルギーを浪費する、原発のような巨大システムではなく、
それぞれの地域で、熱や電気を自給できるシステムにする必要がある。

そこで豊富な自然を利用した、エネルギー自給を考えた場合に、
熱源は林地残材を使った材木ボイラーが、有望だと考えられます。
ただし現代では、電気のない暮らしはやっぱり不自由ですから、
電気を何で手に入れるか、山中では地熱を利用するのは難しいので、
どうしても、太陽光発電か小水力発電に頼るしかありません。
小水力の場合は、固定しないで使える移動式小水力発電を作って、
必要なときに必要な場所へ運んで使うシステムが、すでにある。

もちろん太陽光の場合も、移動式にすることは十分可能ですが、
問題はこれらの電気を、どのように安定利用できるかという課題で、
この問題を解決できるのが、R水素エネルギーだと思っています。
いわゆる燃料電池というもので、今回はこの紹介に重点を置きました。
すると田中市長から、地元のトナミ運輸がホンダと組んで、
この研究をしているはずだ、と教えていただくことが出来ました。
それならなおのこと、南砺市でR水素を利用する可能性は大きいのです。

今回の里山元気塾では、ここまでがワークの成果となりますが、
纏められる報告書や企画書に従って、新しい次の動きが出てくれば、
そのときは、具体的にアグリキャンプが出来るかも知れません。
ダッシュ村のように、生活に関わるあらゆることを自給できれば、
大勢の若い人が関心を持ってくれるでしょうし、家族連れも集まります。
そしたら僕は、出来れば自然農のコースを作ってみたいですね!
 
写真向かって左端が田中市長で、立って話されているのが大和田講師です。