子どもが産まれずらい社会から

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少子高齢化が問題とされて、久しくなりますが、
この傾向は一向に改善しないどころか、また新たに、
最近では不妊に悩む夫婦が、増えていると聞きました。
女性の社会進出が、もてはやされたのはいいけど、
社会は女性にも、男性と同じ労働条件を求め、
それが男女同権だと、誤解されたままなのです。

もしも結婚するならば、女性は家庭の役割が増え、
同時に男性と同じ仕事量をこなすのは、難しくなる。
そこで仕事が優秀な女性ほど、結婚を選択できなくて、
独身時代を長く過ごし、必然的に高齢出産が増える。
それでも順調に、子どもが産めればまだいいのですが、
女性は年齢と共に、出産しづらくなるようです。

今月NHKのいくつかの番組で、不妊問題を取り上げ、
女性が30代半ばを過ぎると、妊娠しづらくなることや、
男性の精子の数が減っていたり、妊娠しても流産するなど、
不妊で悩む夫婦が、6組に1組いると報告していました。
女性の社会進出によって、出産年齢が高くなり、
それで子どもが出来ないなんて、何かおかしな話です。

国でも地方行政レベルでも、不妊対策は重要になって、
そのための予算が、毎年のように増えていますが、
対処療法ばかりで、問題を無くす対応はされません。
女性が社会進出した場合に、男性と同じではなく、
社会的必要において、女性特有の待遇が必要であり、
経済よりも人間社会の発展を望むなら、改善は可能です。

たとえば今盛んに行われている、雇用創生事業などでは、
企業が新たに人を雇う場合に、人件費の補助が出る。
それなら妊娠して出産する女性にだって、費用を出して、
若くても、経済的負担なく子育てできるようにする。
婚活のために新たに課を作るより、妊娠対応の課を作り、
厄介な結婚制度に囚われない、子育てを助けてもいい。

こんなことを言うと、不道徳だってことになりそうですが、
この道徳自体が、古い家族制度に囚われすぎていて、
現代の男女が平等に生きる社会には、不適切なのです。
制度としての結婚よりも、事実婚で家庭を営んだり、
親戚縁者ではない、仲間と暮らす人が増えている現代では、
婚活よりも出産子育ての方が、大切だと思うのですが・・・

環境破壊や、ストレス、化学物質、放射能汚染などで、
さらに不妊が広がりそうな、現代人を取り巻く環境の中で、
新しい生き方の模索は、新しい家族像を必要とします。
それを不道徳と決めつけずに、温かい目で見守って育て、
生活環境はこれ以上悪化させずに、富を分かち合って生きる、
愛と信頼による、新しい価値観の社会づくりが必要です。