熟成した味わい♪

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昨年末に、古代米を買っていただいたカワセミ工房さんから、
百メ柿という名の、珍しい柿を送っていただきました。
このあたりで見かけるどんな柿よりも大きく、立派なものですが、
少し渋みがあるので、しばらく熟成させてブランディーとか掛けて、
スプーンですくっていただくと、美味しいのだそうです。

しばらく置いて、えんかふぇの集まりに持っていって、
お酒好きの何人かで、ブランディーを掛けて食べてみたら、
なるほど美味しいのですが、まだ何か不完全な感じがしました。
そこで更にしばらく日数を置いて、昨日再挑戦したのですが、
とろとろに熟した柿の薄皮を丁寧に剥がして、ガラス容器に移し、
7年前から梅酒にしてある、45度の泡盛をかけて食べました。

いやぁ!これが美味しいのなんのって、絶品の味わいです♪
ゆっくり味わって食べるつもりが、思わず知らず食べ続けて、
この写真一枚だけが、記念の証に残すことができました。
これぞ食文化!って感じで、しばらく笑顔の余韻もありました。
カワセミ工房さん、本当にありがとうございました!

日々の暮らしの中で、少しずつ熟成された日本の文化は、
手間暇掛けて味わえば、それだけの価値がある秀逸なものばかり。
だけどどんなに熟成されて、味わい深いはずのものであっても、
味わう方に手間暇がないと、この味わいは損なわれてしまうのです。
出来上がりだけをみても、決して受け取るとこのできない、
この絶妙なバランスが、日本文化の真骨頂なのだろうと思います。

豊かさというものを計るとき、単なる量とか質ではなく、
味わい深さで計るなら、環境破壊してまでの経済成長はいらない。
むしろ求めるべきは、この味わいをどのように得るかであり、
これが文化と呼ばれるものの、意味なんじゃないかと思うのです。
飽食よりも美食を求めた、過去の日本文化を見直したいですね!