晩秋の自然農田畑

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今日は天高く、さわやかな秋晴れが気持ちのいい一日でした。
僕らの砺波市頼成にある自然農園では、ミドリ米以外の稲刈りが終わり、
秋野菜も順次実りの時期を迎えて、また次の野菜も育ち始めています。
こんな日は、収穫の終わった田んぼにビニールシートを敷いて、
収穫した豆を干したり、野菜の種取りなどをして過ごします。

またこの時期は、いろんな野生の生き物にもよく出会います。
去年は、豆をサヤから取っているときにすぐ傍をテンが通り過ぎたし、
今年はハジメちゃんと立ち話をしていたら、大きなサギが近づいてきて、
5メートルほどの近距離で、カエルを捕まえて食べていました。
僕らの田畑には農薬を一切使っていないので、小動物がいっぱいです。

蝶などは、幼虫の時にキャベツなどの野菜を食べられてしまうので、
有り難くはないけど、なるべく駆除しないようにしています。
命の循環の一つとして、美しく成長して飛び回る蝶を見るのは嬉しいし、
野菜の受粉にも、一役買ってくれているように思いますからね。
少しずつ自然が豊かになって、生態系の循環も整ってきているのです。

米にしても野菜にしても、被害が全くないわけではありませんが、
作付けした物が全滅しない限り、半分は野生動物のものだと思っています。
特に軟弱な葉物野菜などは、小さな虫に半分以上食べられたりするので、
風通しをよくして、虫を見つけたら潰したりもしていますが、
除草剤や殺虫剤などはあらゆる命の敵なので、一度も使っていません。

間引きした小さな野菜などは、丁寧に洗うのは面倒なもので、
多少の土が残っていても、農薬を使わないから安心して食べています。
作業着のまま家に入って用事をしても、農薬を使わないから安心で、
サギのように遠くから来る動物も、それがわかるのでしょう。
もともと農地は、天然のビオトープみたいなものであればいいのです。

こんな農作業ですから、水も化学肥料で汚したりしませんし、
作物は自然界の循環に従って育ち、大きくはなくても充実している。
何を作っても濃い味の作物になるし、肥満した野菜などありませんから、
自然農作物を食べていて病気になるなら、天寿だろうと覚悟出来ます。
実際に自然農を始めてからの9年間、一度も医者に掛かっていないのです。