「たかおか」ワクワク体験講座

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高岡青年会議所の、10月まちづくり事業として、
~「たかおか」ワクワク体験講座~ が開催されました。
今年の春にNPO「Nプロ」が企画して、氷見市南砺市で行った、
シビックプライド・セミナーの高岡版を、青年会議所が企画して、
これをNプロが協力する形で行われた、市民参加ができる体験講座です。

今回は3時間という短い時間内に、シビックプライドの提唱者であり、
コミュニケーション型まちづくりの専門家でもある、榎本元さんの講演もあり、
どんな3時間になるか楽しみにしながらも、僕自身スタッフでもあります。
主催者の関係で、参加者の半数以上は青年会議所のメンバーですが、
一般のまちづくりに関心がある人も、20人ほど参加されていたので、
これを機に、青年会議所と一般人の交流を深めたい気持ちもあったでしょう。

ワークショップ形式で、綜合ファシリテーターの中西紹一さんとは、
すでに南砺市でのシビックプライドで、お手伝いさせていただいた経験があり、
どんな感じで進行されるかも、およそわかっていましたからやりやすい。
まずアイスブレイクで、島に別れての自己紹介やテーマの導入から始めましたが、
今回話し合うメインテーマは、「交流人口を増やすにはどうするか」でした。

グループ討議は二回あるのですが、前半はテーマ詳細の絞り出しに使い、
途中に榎本さんの講演を挟んで、後半は島の数(6つ)のテーマに別れて、
それぞれ具体的なアイデアを出してもらいながら、意見交換をします。
たしか、観光、外国人、アーティスト、小学生、大学生、伝統工芸の6つで、
それぞれ自分が感心のあるところに別れて、具体的な話を進めます。
僕は「外国人」の島で、話の進行役をお手伝いさせていただきました。

数年後に新幹線が開通したとき、以前から大きな観光地である金沢市と、
すでにコンパクトシティで名が知れている、富山市との間にあって、
目立たない高岡市は、何を「売り」に出来るのか?考えて議論しました。
現状では国宝瑞龍寺や高岡大仏、それに金屋町などの伝統工芸の町並が有名で、
これを軸に交流人口を増やすことが考えられますが、これだけでは弱い。

そこで僕らのテーブルで出てきたのが、お寺で滞在しながらのんびり暮らし、
伝統工芸などを体験する、長期滞在する外国人をターゲットにするものです。
また高岡の大きなイベントの一つに、「万葉まつり」があるのですが、
この祭りのために、3000着近い万葉の頃の衣装があるとのこと。
外国人には興味深いであろうこの衣装を有効活用して、町中に繰り出せば、
それだけでもインパクトがあるから、高岡の「売り」になるでしょう。

他のグループからは、日本中のお寺の鐘が高岡で作られていることから、
音を演出する町として、伝統工芸とアーティスト、学生がコラボする案など、
新しい発想の提案があったのは、これから具体化が楽しみな企画でしょう。
活発な意見が留まることなく出てきて、3時間はすぐに過ぎてしまい、
最後は中西さんがまとめて、今回も楽しいシビックプライドになりました。

南砺市シビックプライドで出てきた、結カフェの企画案は、
その後具体的な企画となって、今は「結ステーション」としてオープン。
また同じようなコンセプトの元に、「えんかふぇ」などもオープンして、
高岡にも、「ひとのま」などのコミュニティハウスがオープンしています。
今回高岡でのシビックプライドでも、新しい発想の企画は出ましたから、
これからこの芽をどのように育てるか、参加者の実行が楽しみです。