腐らないキュウリ

イメージ 1
 
自然農の講習に参加している人が、面白いものを持ってきました。
二つの瓶に入った二種類のキュウリですが、一つはスーパーで買ったもの、
もう一つは、自然農で育てた無農薬でほとんど無肥料のキュウリです。
自然農で育てた作物は、干からびるけど腐らない!と聞いたので、
実際にスライスして瓶に入れ、どうなるかを見比べてみたそうです。
その結果がこれで、一週間瓶に入れて自然状態に放置した結果だそうです。

片方はすっかり腐って、原型がわからないほどになっているのに、
自然農で育てたものは、腐るどころかまだ瑞々しくて食べられそうです。
いつもこれほどはっきりと差が出るとは、限らないでしょうが、
確かに自分で自然農によって育てたものは、市販のものより腐りにくい。
おかげで冷蔵庫の中に眠っているのを、だいぶ経って食べたりもするけど、
それでお腹をこわしたこともないのは、腐っていなかったのでしょう。

なぜ市販野菜は腐りやすくて、自然農栽培のものは腐りにくいのか?
科学的な根拠などは、聞いたことがないので知りませんが、
個人体験的な実感としては、確かに腐りにくいと感じています。
以前に一度、本の中でならこうした比較写真を見たことがあるけど、
実際に自分の知り合いが実験をして、こうして検証結果を見せてくれると、
頭だけでわかっていたことが、身に即して確信できるようになる。

もちろん正式な実証には、クリアしなければならない条件もあり、
これを見ただけで、自然農野菜が優れているとの証明はできません。
それでもやはり、百聞は一見に如かず!で、見れば一目で納得できます。
今は原発事故で、しきりに放射能汚染ばかりが騒がれていますが、
農薬漬けの食物による体への健康被害も、忘れてはいけないことでしょう。
さらに遺伝子組み換えなど、今後の食糧事情は懸念材料が一杯です。

こんなことは今に始まったことではないので、すでにわかっている人は、
お金を掛けてでも、安心な自然農作物を求めたりするわけですが、
僕のように十分なお金もない人は、自分で安心な作物を作るわけです。
もちろん、普通にマーケットで売っている作物が安心して食べられれば、
それに越したことはないけど、市場は命の内容よりも外見と量を求め、
農家は作物の内容よりも、少しでも儲けになるものをたくさん作るのです。

その結果として、数日もすれば腐ってしまうような野菜を食べ、
薬や病院や保健所の世話になりながら、病気と共に生きながらえる。
今や世界の実質経済の主要な部分は、薬物、軍事、宣伝が占めており、
すぐに価値を失う生産物を大量に産み出しながら、物に埋もれて暮らす。
どこまで行っても満足しない、宣伝された飢餓に埋没しながら、
いつかきっと幸せになるために、世界を破壊し続けるのです。

そんな負のスパイラルから抜け出せば、
もう少し違った人生もあるのですが・・・