石黒家の自然農見学会

イメージ 1
 
八尾の大長谷にある石黒さん宅で、自然農見学会があり、
久しぶりに訪問して、夏の田畑の様子を見せてもらいました。
田畑の様子は、もちろん美しく魅力的だったのですが、
今回は特に大勢の人が訪れて、賑やかな見学会となりました。
これも3.11の影響で、生活を見直す人が増えたからでしょうか?
いえいえ、そうした人も何人かはいらしたでしょうが、
ほとんどのみなさんは、以前から関心を持っておられた人たちで、
今まで堰に溜まっていたものが、奔流となったのだと思います。

見学会は午後からなのに、僕は勝手に午前中と思い込んでいて、
10時過ぎに遅刻して着いたと思ったら、まだ誰もいませんでした。
言われてもいないことを早合点する、おっちょこちょいなので、
これくらいの勘違いはよくあることですから、あまり気にもしません。
石黒家の皆さんと世間話をして、一緒にお昼ご飯をいただいて、
ゆるゆるしながら、午後に訪ねてきた人たちと見学会に参加です。
1時過ぎから次々に人が集まって、今回は総勢で30人ほど、
小さな子連れの人が多いので、子どもを含めて40人以上が参加です。

まず田んぼのエリアに行って、みんなで石黒さんの説明を聞き、
湧き水を利用した水田の、水温による成長への影響などを学びます。
上の写真がそのときの様子で、水田の草の手入れが行き届いているのが、
棚田の中に整然として、美しい田んぼの姿を見せてくれていました。
このエリアには、水田の他にサツマイモなどが植えてある場所もあって、
みんなで一通り見学したあと、家の反対側にある畑エリアに移動。
家から遠い場所には、大豆や麦、蕎麦など比較的大量作付けのものを、
家の傍には、普段食する作物を植えた様子などを説明されての見学です。

下の写真は、一通り説明が終わったあとの参加者の様子で、
それぞれ関心のある場所に行って、作物の様子などを見ています。
もともと自然農に関心を持つのは、小さな子連れの人が多いのですが、
今回も見ての通り、子連れの家族で来る人が多いですね。
これから子どもたちの未来に、どのような生活を望むかを考えれば、
生活の基礎である食べ物を、自分たちの手に取り戻したい、
そう考える人が増えているのは、当然のことなのかも知れません。
生き方としての自然農は、これからますます重要になるのでしょう。

このあと、大きく育ったスモモの木に子どもたちが集まって、
完熟した実を取ってもらい、大人も混じって皆さんでいただきました。
木で完熟したスモモは酸味も消えて、甘い桃の味が口一杯に広がり、
大人も子どもも大喜びで、いくつもの実を次々に食べていました。
最後は庭にビニールシートを広げ、お茶とお菓子で歓談の時間です。
気持ちよい空間に、美味しい果物とお菓子を広げていただいて、
今年の自然農見学会は、和気藹々とした中で時間が過ぎていきました。
おだやかな時間の流れに、人の幸せの何たるかを味わった感じです。