種籾直播き反省点

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苗床作りや田植えの手間が省けるので、楽かと思った直播きですが、
今年初めてやってみて、いくつかの反省点がありました。

(1)直播きの田んぼには、長い藁などそのまま入れない。
   草取りなどの時に、小さい苗を痛めてしまいます。

(2)種下ろしの前の草刈りは、なるべく丁寧にする。
   稲の芽が出るよりも、草の生長の方が早いのです。

(3)一ヶ所毎の種籾の数は、4~5粒にして種下ろしする。
   今年は2粒ずつにしたら、苗が足りなくなってしまいました。

(4)なるべく早めに、田んぼに水を入れて草を押さえる。
   これは、共同の田んぼなので難しいでしょう。

結局のところ、直播きは苗方式よりも草の管理が難しくて、
種下ろしをした種籾の発芽率も、苗床よりも低いと見る必要がある。
したがって、全部育ったら間引けばいい位の気持ちで育てないと、
思惑通りには、苗が育ってくれないのが実情でした。

今年はとりあえず、直播き分は作付けを減らすしかありませんので、
直播きにしたトヨサトとイセヒカリの作付けを減らし、
その分は、苗で作っている古代米の作付けを増やします。
思うようにはいかないのも、自然農の面白いところでしょう。

先日は自然農講座の中で、川口さんと福岡さんのDVDを見ましたが、
その中で福岡さんがやっていた、稲穂をそのまま湿地帯に投げて、
何もしないでも苗が育つ様子を見ていると、笑うしかありません。
あそこまで行けば仙人のようなもので、農作業の苦労などないのかも。

もちろん僕らはそうはいかないので、米作りも四苦八苦、
精々その苦労も楽しめるように、余裕を持ってやりたいものです。