上関原発・建設中止の可能性大!

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政府の原発推進が白紙撤回された後、珍しく強靱な圧力にも屈せずに、
発電と送電の分離も視野に入れた、巨大利権解体の方針が進み始めています。
有難いことにテレビでは人気のない菅さんだから、世論に惑わされることなく、
原発推進から自然エネルギー重視へ、エネルギー政策の転換が進んでいます。

このところのテレビ報道では、ニュースも遅いし解説も低レベルだし、
見る価値がないと思うから、7月のアナログ放送終了をちょうど良い機会に、
そのままテレビのない、静かな生活にチェンジするのも良いと思う。
ただし、たまには馬鹿っぽい娯楽番組を見て笑いたい気もするし、
ときには見たい番組がないではないので、どうしたものか迷っています。

そして今日また、テレビからではなく市民活動の友人ネットを通じて、
思わず笑顔になりそうな、嬉しいニュースが飛び込んできました。
瀬戸内海の環境破壊を決定的にしそうだった、山口県の上関原発建設に関して、
二井知事が、予定地の公有水面埋め立て免許の延長を認めない方向で検討に入った!
と言うもので、これが実現すれば、もはや上関原発の建設は中止になるでしょう。

今までにいったいどれだけの税金を、無駄にしてきたのかはわかりませんが、
建設が中止になれば、これ以上の馬鹿げた浪費は止めることができるし、
何よりもまず、不安に怯える生活を強いられずに済むというものです。
上関原発は、鎌仲名監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で紹介され、
日本中に多くの反対者がいる、原発建設予定地として有名になりましたが、
これが知事の判断で建設できなくなれば、他の建設予定にも影響を与えます。

原発などまったく必要のない北陸電力が、志賀原発を建設したのも、
政府方針への追従による、補助金目当てのようなものとしか思えませんから、
この膨大な補助金さえ無くなれば、このまま稼働させることなく廃炉も可能です。
それでさえも、長年に渡って使用済み核燃料の管理だけは続くのですから、
まったくやっかいなものを作ってしまったものだと、言わざるを得ないですが。

ともかく今は現政権のエネルギー政策の見直しと、知事の拒否がポイントで、
こうした動きがいったん確定すれば、日本の方向転換は案外早いでしょう。
さらにこの転換が単なるエネルギー政策に終わらせず、社会の価値観全体に広げ、
お上マスコミのお告げに右習いではない、自立した市民の民主社会に転換する、
大きなチャンスになってくれることを期待して、進めていきたいと思うのです。

2012年に大転換が起きる予言は、まことしやかに流れていますが、
時と場を得て発芽したこの新しい流れは、ただ傍観していては萎縮するので、
個々人の僕らひとりひとりが、自分のこととして変わっていく必要がある。
それがやがて、揺るぎない大転換へと姿を現すのだと思うのです。

写真は去年の12月22日、上関原発の埋め立て工事に反対する人たちによる、
キャンドルナイトで灯された明かり越しに見た、祝島の夜景です。